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コロナ休校で「ベビーシッター利用に助成金」…には落とし穴がある

「今回の一斉休校について、戸惑うお母さんたちの声が多く届いています」。そう話すのは、シングルマザーを支援する活動を行っている「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の北海道代表でFPの平井照枝さんです。
ベビーシッター 子ども 赤ちゃん

写真はイメージです(以下同じ)

 新型コロナウィルスによる一斉休校の影響で、「働かなきゃいけないのに、小さな子どもを放ってはおけない。どうすればいいの?」と途方に暮れている家庭のために、政府は3月に限りベビーシッターを利用する際の補助金増額を2日に発表しました。けれど、これは本当に困っているママたちの助けになるのでしょうか? 平井さんに聞きました(以下、平井さんによる寄稿)。 _______

そもそも、ベビーシッター利用の補助金とは

 ベビーシッター派遣事業は、子育てをしながら働き続けられるように、企業(事業所)が登録し、従業員が利用する場合に、ベビーシッターの利用料が助成される制度のこと。  企業の労働者数により、配布される補助券の枚数が異なります。 ア:労働者数が 1,000 人未満の場合1,200 枚 イ:労働者数が 1,000 人以上 2,000 人未満の場合2,400 枚 ウ:労働者数が 2,000 人以上 3,000 人未満の場合3,600 枚 エ:労働者数が 3,000 人以上の場合4,800 枚  通常は、子ども1人の場合、1枚2,200円の割引券を一か月で24枚(52,800円/月額)、年間では280枚(616,000円/年額)を利用することができます。

1ヶ月あたり、264,000円の割引券が使用できる

 今回の一斉休校による補助増額は、2020年3月に限り、1日(回)、対象児童1人につき複数枚使用でき、1家庭につき一か月あたり 120 枚(2,200円×120枚=264,000円)まで使用できることになりました。  ただ、ベビーシッター利用割引券が1枚2,200円でも、依頼したベビーシッター料金が1時間2,200円とは限りませんよね。  内閣府によると、対象サービスの範囲は「利用料金が1回につき使用枚数×2,200円以上のサービスを対象とすること」ですので、1日何時間利用するかというよりも、利用する事業所の料金によって「1日何枚使うか」ということになります。 子育てに悩むお母さん 母親 たとえば1時間1,800円の場合は、8時間利用すると14,400円。2,200円の割引券を6枚使用して、13,200円の割引です(通常時は1日1枚しか使用できません)。この場合の差額1200円分は自己負担ということになります。

使用には、会社側からの申請がマスト

 使用するにあたっての条件は、以下の通りです。 1. 承認事業主が対象者に交付したものであること 2. 対象者は、承認事業主に雇用されており、乳幼児等の保護者であること 3. 対象者は、配偶者の就労、病気療養、求職活動、就学、職業訓練等により、又は、ひとり親家庭であることにより、サービスを使わなければ 就労すること(職場への復帰を含む。)が困難な状況にあること  つまり、勤め先の会社(事業所)がこの制度を利用することを申請し、承認事業主となって、会社が従業員に配布した場合にのみ利用できます。  対象となる従業員は、ベビーシッターを利用しなければ就労が難しく、お子さんが0歳~小学校3年生までの方です(身体障害者手帳、療育手帳を持っている場合などは小学校6年生まで)。職場復帰での利用する場合には、就学前までのお子さんが対象です。
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個人で申し込んでも対象にはならない
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