では、具体的にどんな仕事が夫婦副業に向いているのか。加谷氏は、クラウドソーシングやブログなど、始めるハードルが低いものがいいという。
写真はイメージです
「まずは収入より、夫婦の会話を増やして経済リテラシーを高めるのが第一ステップ。これらの仕事は報酬は低いが、特別なスキルがなくてもできるので、手始めに向いています。会社勤めしか経験のない人にとっては、これだけでもかなりビジネススキルが向上します。多くがインターネットで完結するので、自宅でコミュニケーションしながら取り組めるのがいい」
西村氏は、手作り品の販売など、ネットショップ運営を挙げる。
「リアル店舗は資金も時間も必要ですが、ネットショップなら無料で即時開設できるサービスもあり手軽です。講座やノウハウを売るだけなら原価もかからないので、まずはアカウントをつくってみてどんな商品を売ったらいいかを夫婦でワイワイ話し合ってみるだけでも楽しいものです」
売れる商品など作れないという人でも大丈夫。小林氏は、既製品を仕入れてメルカリで販売する方法を紹介する。
「中国の安価なネットショップから商品を仕入れて、メルカリで転売するビジネスなら、一日1時間程度続けられれば月5万~10万円程度は稼げるようになります。トレンドに敏感な妻が仕入れと出品を担当し、夫が梱包と発送を担うなど、分担もしやすい」
「いきなりビジネスを始める勇気がない」という人にも、チャレンジしやすい副業はある。飲食店などの覆面調査、いわゆるミステリーショッパーだ。
「客を装って入店し、料理の味やサービスなどの評価をリポートにまとめる仕事です。飲食代は支給され、夫婦でタダの食事を楽しみながら1万円程度の収入が期待できるので、入門にはピッタリ。『ミステリーショッピングリサーチ』というサイトは、数多くの大手チェーン店が参加しており、謝礼も現金でもらえる場合が多いのでおすすめです」(小林氏)
「夫婦」での副業は老後の資金不足を解決する大きな武器になる。自分たちに適した方法で明るい未来を掴み取れ!