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コロナの影響で育休からの仕事復帰が延期に。そこでの夫の一言にア然…

 日本のみならず世界経済に大打撃を与えている新型コロナウイルスの感染拡大。臨時休業に追い込まれた会社も多く、すでに倒産したケースも複数報告されています。
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写真はイメージです(以下同じ)

「お前は仕事がなくなっていいよな」と軽口を叩く夫にア然

 昨年長男を出産した宗田天音さん(仮名・29歳/給食センター)も4月から復帰予定でしたが、職場は小中学校の休校を受けて3月に入ってからは事実上の休業状態。そのため、上司のセンター長からは「状況が落ち着いてからの復帰で構わない」と告げられたといいます。 「私は管理栄養士で、自分以外に資格を持った方が1人しかいなかったため、早期の復職を要請されていました。できれば子供が1歳になるまで育児休暇がほしいと思いましたが、仕事にもやりがいを感じていましたし、何より職場に私という人間が求められているのは素直にうれしかったんです。  ただ、今の状況では復帰延期という上司の判断は当然のこと。残念ではありますが、しばらくは育児に専念しようと思いました」  しかし、そのことを夫に報告すると、「お前は仕事がなくなっていいよな。ウチの会社もしばらく休業にしてほしい」と軽口を叩いてきたとか。この一言に天音さんは怒りを通り越して呆(あき)れてしまったとか。 「コロナのせいで休業を余儀なくされたり、売り上げが激減した会社やそこで働いている人たちの苦しい状況は、ニュースで散々報じられていたのは夫も知っていたはずです。それなのに冗談半分でも仕事が休めてうらやましいと言ってのける神経が信じられなかった。  彼のことが好きで子供まで生んだのに、こんな人を選んでしまった自分がなんだか情けなくて……」 コロナで産休延長

育児と家事の苦労を知らない夫

 それでも言い返せば疲れるだけだと思い、適当にあいづちを打って受け流していたそうですが、夫はお構いなしに「お前は子供の世話と家のことだけしてればいいから楽だよなぁ」と言い出す始末。  さすがにイラッとしたため、「仕事の復帰が遅くなるわけだし、その間の給料はないってことだからね」と冷静に返したそうです。 「そうしたらアホみたいに『えーっ、それは困る!』って。30代半ばのおっさんが子供みたいなことぬかすな!って言葉がノドまで出かかっていましたけど、我慢しました(笑)。  付き合っているころから年齢の割に子供っぽいところがありましたが、当時はあまり気にならなかったんです。けど、お互い年を重ねて、結婚して子供も生まれたわけじゃないですか。なんかドン引きしちゃって」  天音さんの冷ややかな反応にようやく気づいたのか、夫も途中からは「じょ、冗談だよ……」と取りつくろうように言ってきたそうですが時すでに遅し。軽くニラんだらソファーの上で正座して何度も謝ってきたといいます。 「一番許せなかったのは、育児や家事をすごく楽なことのように捉(とら)えていたこと。コロナのせいで職場復帰が延期になった私を毎日家にいて休みも同然と思っていたんですから。  子育てや家のことがどんなに大変かちゃんと認識していれば、絶対あんなこと口にしなかったはずですからね…」 夫婦喧嘩、父親業放棄

反省する夫に週末の家事をやってもらうことに

 そこで育児や家事の大変さを改めて説明すると、シュンとして反省した様子を見せる夫。ちょうど土曜日だったこともあり、その週末は掃除や洗濯など料理以外の家事をすべて引き受けてくれたそうです。 「おかげですごく助かりました。これを機に家事の分担についてもちゃんと話し合い、今まで彼がやっていたのはゴミ捨てくらいだったけど、週末の掃除と洗濯も担当してもらうことになりました。  普段だったらあれこれ言い訳して拒否されたかもしれませんが、私の機嫌を取るために認めざるを得なかったんでしょうね(笑)」  相手の失言のおかげで家事の過重だった負担を減らすことに成功。きっかけはどうであれ、夫に家のことを積極的に分担してもらういい機会にはなったようです。 ―シリーズ「許せない一言」― <文/トシタカマサ イラスト/真船佳奈> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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