コロナ離婚の予備軍?在宅勤務の夫が「お前はどうせ暇だろ」と…
最近、「コロナ離婚」という言葉が話題です。新型コロナウィルス禍によって、夫婦がずっと家にいたり、収入減やストレスにさらされていることで、夫婦仲が険悪になるというのです。欧米ではDV(家庭内暴力)の通報が急増しているという報道もあります。
日本でもリモートワークが推奨されているため、「夫が四六時中、部屋にいるので、夫婦仲がどんどん悪化します…」と木ノ内ゆかりさん(仮名・35歳)は、語ります。
ゆかりさんには、小学校に通う7歳の男の子と、幼稚園に通う4歳の女の子がいます。
「今は、クラウドワークスなどに複数登録して、月に数万円の収入を得ています。在宅ワークなので、大きく稼ぐには限界がありますが、簡単なデータ入力や、コスメの紹介などのテキストなどを書いています。本当はきちんと再就職をしたいと思いつつ、子どもがいるため就活もできず……。幼稚園の迎え時間が早いため、今の働き方が一番あっているんですよね」
しかし、新型コロナウィルスの影響で、作業時間がとりづらくなったと言います。
「コロナの影響で、3月ごろから幼稚園は臨時休園になりました。小学校も休校。完全なるワーママではないので、学童などにも申し込めず、子どもが常に家にいる状況になっています」
学童保育は、「週3日以上働いている」などの条件がある自治体が多いのです。
最初は、短期間なので仕方がないと思っていたというゆかりさん。しかし、事態はいまだ収束も見えず、3歳年上の夫が働いているIT企業もリモートワークを推奨するようになります。
「広告ディレクターをしている夫が、2月末からリモートワーク推奨になったんです。ただ、夫はプロジェクトリーダーなどの役割があるため、会議などの必要があれば出社していました。でも、3月中旬までのはずだったリモートワークが、4月まで延長に。全社的に在宅勤務となり、夫もほぼリモートワークに切り替わりました」
「夫がずっと家にいると、仕事や家事ができない」と嘆くゆかりさん。まだ子どもが休校だけだった時は、子どもの気を引く工夫ができたそうですが……
「録画しておいたテレビ番組や、DVDなどを流してそちらに集中させるようにしていました。ただ、なにかあると4歳の娘が私の方にやってきて『ママも一緒に観よう』というので、そのたびに作業は中断。子どもがいなければ、2時間で終わる作業が、作業が止まるたびに最初からファイルの内容を確認しなおしたり、手間がかかり、半日掛かる作業になってしまう。時給換算すると単価数百円ですよ」
もちろん、今は家にいて感染を防ぐことが最優先だとはわかっています。それでも、ついイライラしてしまうママも多いそうです。
子どもの休校で、在宅ワークができずピンチ
ワ―ママじゃないから学童も申し込めない
家にいて感染を防ぐのが最優先だとわかってはいるけれど

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