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肌の老化にブレーキをかける食事法、からあげには注意して|皮膚科医に聞く

糖化とうまくつきあう食べ方

 加えて、小林先生は「何を食べるかだけでなく、どう食べるかもポイント」と言います。 糖化とうまくつきあう“食べ方”「食事はまず野菜から食べる、ベジファーストを意識して。あと、お酢は食後の血糖値の上昇を抑える効果が高いので、たとえば、食前酒としてビネガードリンクを飲むとか、マリネや酢のものを前菜として食べるのはいいですね。  ゆっくり食べることも大切です。どんぶり飯を一気にかきこんでしまうと、からだの中で吸収が追いつかず糖があまってしまいます」  食事における糖化ケアのポイントは「糖質そのものを排除することではなく、うまくつきあっていくことが大事」と小林先生。「綺麗のために我慢するのはやめよう」と、糖化ケアアイテムも研究開発しているそうです。
小林先生が考案したオリジナル糖化ケアアイテム

左・オリジナルハーブティー/右・オリジナルシーズニング

「オリジナルスパイスは、AGEの生成を抑制する効果があるハーブをブレンドしました。サラダはもちろん、カップ麺やピザにも合うんですよ。また、カモミールベースのハーブテイは、ぜひ、スイーツと一緒に飲んでもらいたいですね。  糖化ケアをずっと忠実に守り続けるのは難しいものです。たまには、揚げものやスイーツ、ジャンクなものを食べたいときもある。そんなとき、こうしたアイテムを使うことで罪悪感を和らげることができますよね」

食後は軽い運動で糖化ケアしよう

 また、食事だけでなく、やっぱり運動も糖化ケアには大切だそう。 食後は軽い運動で糖化ケア食後、血糖値があがっているタイミングでだらっと過ごすと、そこで糖があまってしまって、糖化ストレスが加速されます。ごはんを食べたあとは体を動かすことが大事。もちろん、ハードな運動は必要なく、“食後”というタイミングが重要です」  家にいるとき、食後すぐソファに寝転がるのではなく、すぐに立ち上がって食器を片付けて洗いものをする。オフィスでは、ランチには少し遠くのお店まで歩くとか、エレベーターではなく階段をつかうとか。ちょっとした行動のチェンジが糖化ケアにつながるのです。 「糖化ケアは慣れればストレスにもなりませんが、習慣になるまでが大変。でも、毎日の選択が将来の自分をつくるということを是非、覚えておいてください」  お肌の老化を感じはじめ、すでに後悔を知っているアラサー&アラフォーにとっては、日々の積み重ねの大切さは痛感するはず。「もう、遅い」ということはありません! 5年後、10年後の自分のためにいまからはじめてみませんか。 【プロフィール】 小林智子(こばやし・ともこ) 皮膚科専門医・医学博士。2010年日本医科大学医学部卒業後名古屋大学皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了。2015年よりアメリカ Northwestern大学でポストマスターフェローとして皮膚科の臨床研究に従事。帰国後は同志社大学アンチエイジングセンターにて糖化と肌についての研究を行う。食事と健康に関してレシピや情報などを医学的な立場から発信する「ドクターレシピ」を監修。著書に『皮膚科医が行っている極上肌の作りかた』『皮膚科専門医が教える 40代からの正しい美肌レッスン』(いずれも彩図社) 公式サイト スパイスとハーブティの関してはこちら <文/鈴木靖子>
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