スニーカーマニア男子の謎の生態「このナイキは観賞用、はきません」|辛酸なめ子
【いまどきの男を知る会 ファイルNo.24 スニーカー男子の経済活動】
スニーカーブームが定着し、大人男子の足元は革靴ではなくスニーカー、という光景にも見慣れてきました。
以前、ネットの番組の仕事でお世話になった映像ディレクターの萬さん(30代・美大出身)が、毎回違う新品のスニーカーをはいているのが気になっていました。どうやってレアものを手に入れているのか、そして経済はどうなっているのか……。今回改めてお話を伺うことができました。
久しぶりにお目にかかったら当然のようにまたプレミアムなスニーカーをはいていた萬さん。
「これは1年くらい前のsacai x ナイキのコラボです。2つの靴が合体したデザインでシュータン(ベロの部分)が2つあるのが特徴です」と淡々と語る萬さん。以前は別のsacai x ナイキのコラボをはいていたような……。
世界のsacaiとナイキなので10万円くらいしてそうなイメージですが、聞くと「定価は16000円くらいです。sacaiがこの価格で手に入るのがお得です」だそうです。
web抽選で運良く当たって購入することも多いそうで、スニーカーを買えば買うほどスニーカー運がついて当たりやすくなるのかもしれません。
さらにこの日は超レアなコレクションを持ってきてくださいました。
「持ってる中で一番レアなスニーカーですね。オフホワイトとナイキのコラボです」と、箱を開けながら「あぁもうかっこいいですね……」溜息をつく萬さん。箱のデザインもたしかに凝っていて、ふたの裏側にマイケル・ジョーダンのシルエットがプリントされていたり細かい演出が。素人だとわからずただの靴の箱として処分してしまうかもしれません。
厳かに箱を開けて解説してくれる萬さん。
「これはシカゴっていうカラーリングで、赤と白のデザインに黒が差し色になってます。ジョーダンがナイキと契約し最初に履いたモデルの色です。どうですか?」
「どうですか?」と言われても、「色の配分がおしゃれですね」と素人のコメントしか言えなくてすみません。
「でも、このスニーカーははかないですね。デザイン的にはく用の靴ではない。観賞用です」
自分の観賞用以外に、転売する用の靴は新品のまま売るので決して足を入れないという不文律があるそうです。スニーカー好きは新品かどうかを重視する……処女を大切にする男性のようです。
ちなみに最近ハイブランドでわざと汚れたデザインの高額なスニーカーを売っていますが、真のスニーカーマニアは、汚れたものはあまり好まないとか。ビッチみたいなイメージでしょうか……。
スニーカーブームが定着し、大人男子の足元は革靴ではなくスニーカー、という光景にも見慣れてきました。
以前、ネットの番組の仕事でお世話になった映像ディレクターの萬さん(30代・美大出身)が、毎回違う新品のスニーカーをはいているのが気になっていました。どうやってレアものを手に入れているのか、そして経済はどうなっているのか……。今回改めてお話を伺うことができました。
やっぱり高そうなスニーカーをはいてる
観賞用・転売用の靴は絶対にはかない
「でも、このスニーカーははかないですね。デザイン的にはく用の靴ではない。観賞用です」
自分の観賞用以外に、転売する用の靴は新品のまま売るので決して足を入れないという不文律があるそうです。スニーカー好きは新品かどうかを重視する……処女を大切にする男性のようです。
ちなみに最近ハイブランドでわざと汚れたデザインの高額なスニーカーを売っていますが、真のスニーカーマニアは、汚れたものはあまり好まないとか。ビッチみたいなイメージでしょうか……。



