20代モデル、高額寄付でがん患者を支援。一方で“寄付金54万円”が大炎上
モデル、タレント、起業家として大きな成功をおさめ、まだ20代前半という若さながら億万長者となったカイリー・ジェンナー。約40億円の豪邸を購入したり、2歳の娘に130万円近いエルメスのバッグを持たせたりと超リッチな暮らしぶりで知られるが、一方で寄付にも積極的で、つい最近も10代のがん患者を支援するため約5千万円超を資金援助した。ただ先月には、ケガをした知人の治療費約54万円を寄付したことをめぐり、ネットが大炎上する事態となった。
先月31日、米南部の都市ナッシュビルにあるモンロー・カレル・ジュニア小児病院に、10代のがん患者をケアするためのラウンジがオープンした。このラウンジ設立にあたり、カイリーは支援団体「ティーン・キャンサー・アメリカ」を通じ、50万ドル(約5500万円)を資金提供した。この団体は、10代のがん患者を支援するため、大物ミュージシャンのロジャー・ダルトリーとピート・タウンゼンドによって設立された。
今回、カイリーが寄付を決めた背景には、友人であるシンガーソングライターのハリー・ハドソンの存在があったようだ。ハリーは2017年にがんの一種であるホジキンリンパ腫と診断され、闘病を余儀なくされた。
ある関係者は、米芸能・ゴシップサイト『ページ・シックス』に次のように話している。
「2017年にハリーがホジキンリンパ腫と診断され、カイリーは親友である彼が抗がん剤治療を受ける際、そばにいたのです。そこで、ティーンエイジャーの精神的サポートが必要だと痛感したようです。治療の過程で彼らに希望を与え、励ますサポートが必要だと」
カイリーの友人もこう語っている。
「特に10代の患者にとって、明るさと癒しに溢れた空間でケアすることは、科学的な治療と同じくらい重要。カイリーとハリーは、そう気づいたのです」
ビデオゲームやストリーミング機能も搭載の大型スクリーンTV、瞑想のための部屋も備えられているというこちらの施設。「ヘイ・アイム・ヒア・フォー・ユー・ティーン・ラウンジ」と名付けられたが、これはハリーが2020年にリリースしたアルバム『Hey, I’m Here For You』のタイトルと、ハリーが行っているがん患者への支援活動にちなんだ名前だという。
実はカイリー、2017年にもハリーと共に「ティーン・キャンサー・アメリカ」に寄付している。このときは、自身の誕生日の記念として、自社のコスメブランドの売り上げをがん患者の支援にあてたといわれている。
モデルやタレントとしての活動に加え、10代のときに立ち上げたコスメブランド「カイリー・コスメティクス」が驚異的な売り上げを記録し、自力で巨額の資産を築き上げたカイリー。その分しっかり社会に還元していて実に素晴らしいのだが、その行動がむしろ批判を招いてしまうことも……。
先月、知人のメイクアップアーティストが事故で負傷したことを知ったカイリーは、自身で5000ドル(約54万円)を寄付するとともに、ファンにもSNSで募金を呼びかけた。ところが、これが大炎上。「億万長者がファンにカネをせびるなんて、厚かましい」「自分の娘には超高級なハンドバッグを買うくせに」などと批判が殺到した。
というのも、米経済誌『フォーブス』が発表したセレブの高額所得番付「2020年版セレブリティー100」でカイリーは堂々の1位。昨年の年収は5億9千万ドル(約640億円)だったと推定されている。そのため、資金力があるのになぜ5000ドルしか寄付しないのかといった声や、友人を助けるためにファンにも資金を募るなんて図々しいなどといった声があがったのだ。
これに対しカイリーは後日、SNSで反論。「私が自分のメイクアップアーティストの治療費を払わず、ファンにお金を要求しているというのは間違った情報」としたうえで、「サミュエル(負傷した人物)は私のメイクアップアーティストではありません。私と彼は今、個人的なつきあいはありません」と説明した。
カイリーによると、過去にはサミュエルと仕事していたが、現在はアリエルという人物がメイクを担当しているとのこと。そのアリエルから、サミュエルの事故を知らされ、寄付しようと思ったそうだ。そして、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」を見てみると、当初の目標額は1万ドル(約100万円)で、すでに6千ドル(約65万円)が集まっていたそうだ。そこで、目標額に達成するように自身は5千ドルを寄付。また多くの人々に関心をもってもらうために、インスタグラムのストーリーに寄付を呼びかける投稿を行ったという。
ただその後、サミュエルへの寄付の目標額が12万ドル(1300万円)にアップしたことから、話が複雑になってしまったそうだ。とはいえ、カイリーが呼びかけた後、寄付金は10万ドル(約1000万円)近くまで集まったようだ。
昨年、約40億円相当の豪邸を購入した際には、「コロナ禍で多くの人が経済的に苦しんでいるのに……」と一部から非難されたカイリー。
けれども、コロナで大ダメージを受けた社会や人々に決して無関心だったわけではない。実際、昨年3月には、コロナウイルスと闘う医療現場に約100万ドル(約1.1億円)を寄付している。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
巨額寄付のきっかけは、がんサバイバーの友人
ラウンジがオープンしたことを受け、ハリーは次のような声明を発表した。 「カイリーとの友情にとても感謝している。彼女は僕の人生、そしてがんとの闘病に大きな影響を与えてくれた。彼女はいつも僕のそばにいてくれた。だから一緒に、この病気と闘う他の若者たちのための場所を作りたかった」We are excited to announce the completion of a new Teen Cancer Lounge with @VUMCchildren and support from @KylieJenner & @HarryHudson The space was uniquely designed for teen cancer patients, and Harry gave patients a sneak peek during a virtual visit to #SeacrestStudios pic.twitter.com/0pJ2iI0s5t
— Teen Cancer America (@TeenCancerUSA) March 31, 2021



