「真剣に本心から愛情表現してくれる男性の気持ちは絶対に信じるべき」は大きな勘違い
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式のチャットサービスにて、年間約1500件のペースで恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
たくさんの相談を受けていて思うのは、「真剣に本心から愛情表現してくれる男性の気持ちは信じるべき」という勘違いをしている女性があまりに多いこと。
「信じるべきに決まってるでしょ」という人もたくさんいらっしゃるでしょうが、実はいくら相手が真剣で本気でも、信じないほうがいいケースはけっこうあるのです。
そこで今回は、同世代のバツイチ男性と交際していたA子さん(34歳)からのご相談のエピソードをご紹介しましょう。
※ご紹介する相談内容はご本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
A子さんとB男さん(35歳/バツイチ)の出会いは登山サークル。
サークル初参加の山登りで出会った日に、B男さんから「今度一緒にアウトドアグッズを買いに行きませんか」と誘われ、翌週二人で会ってその日のうちに告白されたそうです。
「B男さんは私に一目惚れしてくれたそうなんですが、とにかく情熱的でした。『登山家は常に危険と隣合わせだから今を全力で生きる』というのが座右の銘で、後悔しないようにすぐに行動に移すというのがモットーらしいんですよ。
だから初対面でデートに誘ってくれて、会って2回目で『愛しています、結婚を前提にお付き合いしてほしい』って告白してきてくれたんです」
さすがにA子さんも急展開すぎてビックリしたとのことですが……。
「彼はウソ偽りない真剣な眼差しだったので、信じてあげなきゃって思って、付き合うことにしたんです。交際を始めてからもB男さんはどんどん私を好きになっていってくれました。
『元嫁や今までの彼女との恋愛は本物じゃなかった、俺の人生は君に出会うためにあったんだ』みたいなことも真顔で言える人で、正直臭いセリフだなぁとは思っていましたが(苦笑)、それだけ熱心に本気で私のことを想ってくれているんだって感じて、うれしかったんです」
男らしくハッキリ言葉にしてくれるB男さんに、A子さんもどんどん惹かれていき、このまま幸せな結婚ができるものだと信じて疑わなかったといいます。
しかし、交際から4ヶ月後、B男さんの態度が急変。
「それまでは『早く一緒に住みたいね』、『子どもはできれば2人ほしい』みたいな将来の話は、彼のほうが積極的にしてきてくれていたんです。
でもある日、私から『結婚したら都心のマンションじゃなくて、山が近くにある郊外の一軒家がいいなぁ』なんて雑談程度の話を振ったら、急に彼が『男にそんなプレッシャーかけて何が楽しいの?』と、不機嫌になって帰ってしまって……」
A子さんは何通も謝罪のLINEを送ったものの、すべて既読スルー。そして数日後、ようやくB男さんから返ってきたLINEは衝撃的な内容だったそうです。
「『好きな人ができたから別れてほしい』という一言のみでした。パニクった私は『会って話がしたい』と何度もお願いしたんですけどまた既読スルーで、けっきょくそのまま別れることに……。
私はいたたまれなくなり登山サークルは退会。しかもサークルで仲よくしてくれていた女友達によると、B男さんは私が辞めた数ヶ月後には平然と会社の後輩だという新彼女を連れて来て、サークルのみんなに紹介していたらしいです」



