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「40万円用意して」から始まった“ゴミ清掃芸人”、妻は48歳・未経験で漫画家デビュー

 結成16年以上のコンビがセカンドチャンスを狙う新たなるショーレース『THE SECOND~漫才トーナメント~』。  その第1回大会で準優勝に輝いたのは、太田プロダクション所属、1998年結成のマシンガンズだった。  そんなマシンガンズの立ち位置左側、滝沢秀一はTwitterで「ゴミ清掃芸人」としての顔も。  なぜ彼は「ゴミ清掃芸人」となったのか。活動を支えてきた滝沢の妻、友紀さんに話を聞くと切実な思いがあったようです。

結婚当時、収入の不安はなかった。でも…

マシンガンズ滝沢 妻

滝沢友紀さん

――滝沢さんとはどのように出会い、結婚されたのでしょうか? 滝沢友紀さん(以下、友紀さん):もともと私の勤める職場にお笑い芸人を目指している人がいて、彼の出ているライブにまだ太田プロに入ってないマシンガンズが出演していました。 料金が300円と安かったこともあって、毎月観に行くようになったのですが、ある日、主催者の方が「毎月見に来てくれてるから、この後の打ち上げにもよかったら参加しない?」と声をかけてくれて。そこで夫と話すようになり、最初はみんなで飲んでたのがだんだん2人で……とお付き合いするようになりました。 ――お付き合いされてから、結婚するまでの期間はどれくらいだったのでしょう? 友紀さん:6年半のお付き合いが続き、私の年齢は37歳。特に焦っていたわけではないんですが「子どもを産むことを考えると籍は入れておいた方がいいなぁ」と思い、結婚に至りました。 ――当時すでに芸人だった滝沢さんと結婚するにあたって、収入面の不安はありませんでしたか? 友紀さん:私は正社員として仕事をしていましたし、生活費は折半すればなんとかなるかなだろうと思っていました。 ただ、金銭的に余裕がなかったとはいえ、リミットがあることを考えると「子どもが欲しい」という気持ちは、すごく高まっていましたね。年齢的にも不妊治療をしなければならず、不妊治療にかかったお金と出産費用は自分の貯金を切り崩しました。

子どもを産むため「用意して」

――それでもお金が足りず、滝沢さんに「出産までに40万円用意してほしい」と伝えたのがゴミ清掃員になったきっかけだそうですね。 友紀さん:最初は、出産のために働けない1年間でかかるお金の足りない分だけをお願いするつもりでした。ただ、出産間際になって「高齢出産なので一応NICUがある大学病院に行ってください」とお医者さんから言われてしまったんです。それで足りなくなった40万円分も、夫にお願いしたのが経緯ですね。
マシンガンズ 滝沢 妻

当時のことが描かれた友紀さんの漫画

――そこから「ゴミ清掃芸人」としての活動が始まったんですね。 友紀さん:メインはゴミ清掃員、たまにお笑いみたいな生活になりました。その時から「ゴミ清掃員あるある」をTwitterでたまに呟いていたのですが、ある日事務所の先輩の有吉さんが夫のツイートをリツイートしてくださって、多くの方から注目されるようになりました。
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未経験で漫画家デビュー
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