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ドラマ『真夏のシンデレラ』40代にも20代にも響く“ずるい魅力”と、混乱させる“問題点”

 7月10日からドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系、月曜よる9時~)の放送がスタートした。“月9”の恋愛ドラマは2016年に放送された『好きな人がいること』以来、実に7年ぶり。
『真夏のシンデレラ』

画像:フジテレビ『真夏のシンデレラ』公式サイトより

 タイトルからもわかる通り、“夏を舞台にした月9の恋愛ドラマ”という注目せざるを得ない要素が詰まった本作。まだまだ1話しか放送されていないが、1話の感想との今後に向けた期待感を語っていく。

登場人物多すぎ問題。覚えられずにてんやわんや

 とにかく1話目から登場人物の多さに驚いた。本作は、蒼井夏海(森七菜)、水島健人(間宮祥太朗)、牧野匠(神尾楓珠)の三角関係を軸にしてストーリーが進行していく。  ただ、恋愛関係に発展するのはこの3人に限らない。夏海の友人の滝川愛梨(吉川愛)・小椋理沙(仁村紗和)、健人の友人の佐々木修(萩原利久)・山内守(白濱亜嵐)。さらには、匠が想いを寄せる既婚者の長谷川佳奈(桜井ユキ)、溺れている理沙を助けた早川宗佑(水上恒司)といった夏海や健人のグループには属していないキャラにまで及ぶ。
 登場人物の名前だけでなく、「その恋愛のベクトルがどこに向いているのか」など、覚えることの多さにてんやわんや。

「主人公以外の恋愛模様」も見せるのは月9の定番?

 月9の恋愛ドラマでは主人公の恋愛模様をメインとしつつも、周辺の登場人物の恋愛を見せることは珍しくない。恋愛ドラマではない上に古いドラマではあるが、2002年の月9ドラマ『人にやさしく』でも、主人公の前田前(香取慎吾)だけでなく、山田太朗(松岡充)や大坪拳(加藤浩次)の恋愛模様も描かれていた。  定番と言えば定番なのかもしれないが、それでも登場人物の多さに加えて、1話目から目まぐるしい展開に困惑。視聴中に急いで公式ホームページの相関図を見ながら状況の把握に努めた
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若者向け恋愛リアリティショー×古き良きベタ展開
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