家族と仲はいいけど「帰省したくない」私の事情。父親の“波平ごっこ”がとにかくしんどい
年末年始といえば帰省。親との仲が良くも悪くもない筆者は「帰省しても良いけど、可能であれば帰省したくない」と思っている。ただ、仲が良くも悪くもないにもかかわらず、「どっちでも良い」ではなく「帰省したくない」と思ってしまうのは我ながら不思議。なぜ帰省を憂鬱に感じてしまうのか、その理由を掘り下げて考えてみた。

筆者の父親は家族がとにかく好きな人である。父親は兄弟と仲が良く、年末年始やお盆休みなど頻繁に親戚の集まりを開き、筆者も幼少期から参加させられた。現在も兄弟と頻繁に会っているほどの家族大好きマンであり、当然、年末年始は家族で集まりたくて堪らない様子。
決して集まることを強制するわけではないが、毎年12月上旬に送られてくる“お誘いLINE”からは「年末年始は家族で集まるもの」という価値観がだだ漏れしている。特に筆者は実家近くで1人暮らししており、しかも独身。父親からすれば「参加しない理由がない」とさえ思われている。
父親のことは嫌いではない。虐待されたこともなく、大学進学などでお金を渋られたこともなく、いわゆる“親ガチャ成功勢”である。しかし、共通の趣味はあるにはあるが、友達ほど一緒に話して楽しいと思うことはない。そのため、会うことを期待・強要されると、どうしても面倒くさくなってしまう。ただ「年末年始は家族で集まるもの」という価値観を押し付けられなければ、帰省することには前向きになれたように思う。
また、その理由だけではない。筆者の父親はドラマなどで見かけるような、“男らしさ”を押し付けたり人格否定したりなどは一切なく、虐待とは最も縁遠い。とはいえ、しっかり“家父長制”を疑わない昭和的な父親である。
自身を“家族の長”と認識しており、母親や筆者に対する言動はどこか高圧的。つまりは、父親にとって帰省は自分が優越感に浸れる最高の瞬間である。言い換えると“『サザエさん』の波平ごっこ”をしたいだけ。父親を気持ち良くするための構成員として参加していることに、嫌悪感を覚えてしまったことも、帰省にネガティブなイメージを持たせた。

写真はイメージです(以下同じ)
とにかく家族で集まるのが大好きな父親
“『サザエさん』の波平ごっこ”をしたいだけ
また、その理由だけではない。筆者の父親はドラマなどで見かけるような、“男らしさ”を押し付けたり人格否定したりなどは一切なく、虐待とは最も縁遠い。とはいえ、しっかり“家父長制”を疑わない昭和的な父親である。
自身を“家族の長”と認識しており、母親や筆者に対する言動はどこか高圧的。つまりは、父親にとって帰省は自分が優越感に浸れる最高の瞬間である。言い換えると“『サザエさん』の波平ごっこ”をしたいだけ。父親を気持ち良くするための構成員として参加していることに、嫌悪感を覚えてしまったことも、帰省にネガティブなイメージを持たせた。


