三代目 J SOUL BROTHERSが証明した「ファンとの絆」。ツアー最終日の“名場面”とは
こんなに楽しい場所があるのだ。だから、早いところ“入国”したい。入国? いったいどこの国に!?
そう、三代目 J SOUL BROTHERS(以下、三代目JSB)が統治する“JSB LAND”へ。2023年12月23日、2年ぶりとなるドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS PRESENTS 2023“JSB LAND”』が千秋楽を迎え、4万5000人の入国者が京セラドーム大阪を熱気で包んだ。
LDHアーティストをこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健も観客席の一員として参戦。三代目JSBならでのライブに圧倒されながら、ファンへの“逆推し”について熱烈解説してみたい。
あれは三代目JSBのリーダー小林直己が初の自伝『選択と奇跡 あの日、僕の名字はEXILEになった』を発売した囲み取材でのことだった。
各キー局の記者やカメラマンに紛れて筆者も参加し、三代目JSBライブでは特別な意味を持って観客席に放たれる銀テープ演出について質問した。すると思いがけず、忘れられない一言をもらった。
三代目JSBを激推しする者として結構熱を込めて聞いためだろうか。相手も人間だ。(多分)想いが伝わり、小林は質問への回答の最後を「たくさん見てくれてありがとうございます。これからも見てください」と微笑みながらしめやかに締めくくった。これからも見よう。絶対に……。この一言を聞いて誓った。
そしてこれは何も筆者ひとりにだけ向けた言葉ではなく、すべてのMATE(三代目JSBファンの呼称)にこそ贈るべきもののように思う。
三代目JSBのライブとは、ファンを大切にするメンバー7人によるダイレクトな深謝の空間に他ならない。それがMATE一人ひとりにとって特別な時間になるのは当然で、だから何度でも観続けたいのだ。
三代目JSBは、これまで6度のドームツアーを開催している。その間、常に一貫したコンセプトでMATEをどれほど湧かし続けているか。歴代公演の演出からすぐにわかる。
2016〜2017年シーズンに行われた『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2016-2017“METROPOLIZ”』ではまず大型モニターによる映像が、圧巻のオープニングだった。戦国時代から未知の未来世界までを旅するドラマ仕立てによって、ライブタイトル“METOROPOLIZ”ワールドへ一気に引き込んだ。
珍しく映像演出を控えめに臨んだ『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2019“RAISE THE FLAG”』(グループ表記が全て大文字となり、決意を固めたのだ!)は、「Eeny,meeny,miny,moe!」→「RILY」(今市隆二ソロ曲)→「君となら」と続く神セトリを組むこと抜かりなし。
デビューから10周年を経て『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2021“THIS IS JSB”』が続き、回想録的な映像も忘れがたい。
コンセプチュアルな世界観の打ち出し方が上手いなんてもんじゃない。それが『“JSB LAND”』では、いよいよ“世界そのもの”になった感じがする。いや、感じではなく、それは明確なビジョンどころか、強固なカタチとなっていた。では、どんな?
リーダー・小林直己の忘れられない一言
あれは三代目JSBのリーダー小林直己が初の自伝『選択と奇跡 あの日、僕の名字はEXILEになった』を発売した囲み取材でのことだった。
各キー局の記者やカメラマンに紛れて筆者も参加し、三代目JSBライブでは特別な意味を持って観客席に放たれる銀テープ演出について質問した。すると思いがけず、忘れられない一言をもらった。
三代目JSBを激推しする者として結構熱を込めて聞いためだろうか。相手も人間だ。(多分)想いが伝わり、小林は質問への回答の最後を「たくさん見てくれてありがとうございます。これからも見てください」と微笑みながらしめやかに締めくくった。これからも見よう。絶対に……。この一言を聞いて誓った。
そしてこれは何も筆者ひとりにだけ向けた言葉ではなく、すべてのMATE(三代目JSBファンの呼称)にこそ贈るべきもののように思う。
三代目JSBのライブとは、ファンを大切にするメンバー7人によるダイレクトな深謝の空間に他ならない。それがMATE一人ひとりにとって特別な時間になるのは当然で、だから何度でも観続けたいのだ。
世界観が“世界そのもの”に
三代目JSBは、これまで6度のドームツアーを開催している。その間、常に一貫したコンセプトでMATEをどれほど湧かし続けているか。歴代公演の演出からすぐにわかる。
2016〜2017年シーズンに行われた『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2016-2017“METROPOLIZ”』ではまず大型モニターによる映像が、圧巻のオープニングだった。戦国時代から未知の未来世界までを旅するドラマ仕立てによって、ライブタイトル“METOROPOLIZ”ワールドへ一気に引き込んだ。
珍しく映像演出を控えめに臨んだ『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2019“RAISE THE FLAG”』(グループ表記が全て大文字となり、決意を固めたのだ!)は、「Eeny,meeny,miny,moe!」→「RILY」(今市隆二ソロ曲)→「君となら」と続く神セトリを組むこと抜かりなし。
デビューから10周年を経て『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2021“THIS IS JSB”』が続き、回想録的な映像も忘れがたい。
コンセプチュアルな世界観の打ち出し方が上手いなんてもんじゃない。それが『“JSB LAND”』では、いよいよ“世界そのもの”になった感じがする。いや、感じではなく、それは明確なビジョンどころか、強固なカタチとなっていた。では、どんな?



