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「子どもにAIを使わせるなんて…」という声もあるけど…育児でフル活用する母が語る“本当に大切なこと”

 家事や育児だけでなく、子どもの学習支援や、さらにアプリ開発まで、生成AIを日常生活に活用している専業主婦・まりさん(@m316jp2)。12歳、10歳、2歳の男の子を育てながら、AIを使って、やるべきことの整理や、手間の軽減を図っています。
ChatGPTを使う女性

※イメージです(Alexandre Rotenberg – stock.adobe.com)

 前編ではAIを家庭で使うようになったきっかけや、具体的な活用法を聞きました。後編では育児での活用法にフォーカスし、家庭で子どもとAIがどのように関わっているのか、そしてこれからの時代に親子でAIとどう向き合っていくべきかを聞きました。 【インタビュー前半】⇒「主婦にこそ使ってほしい」“最新テクノロジー”を使い倒す3児の母が語るワケに納得

子どもに安心して使ってもらうための工夫

――3人のお子さんの子育てでは、ChatGPTをどう活用しているのでしょうか。 まり:兄弟の年齢が離れているので、休日にどこに出かけるかが難しいのが悩みでした。そこで、「自宅から車で1時間以内、12歳・10歳・2歳の三兄弟、それぞれが無理なく楽しめて、昼ごろに合流できるプラン」という条件を伝え、休日プランを提案してもらいました。 すると、「父と長男・次男はフォレストアドベンチャー横浜(アスレチック施設)、母と三男は隣接のズーラシア(動物園)。お昼にズーラシアで集合し、昼食後少し遊んで帰宅」というプランが返ってきました。施設自体は知っていましたが、“分担して過ごす”という発想はなかったので、AIならではだと感じました。実際に行ってみると、家族全員が「今日は楽しかったね」と満足できる休日になりました。 自分で考えると親の好みに偏ってしまいがちですが、AIは依頼通り子どもが楽しめることに最適化したプランを提案してくれます。情報を探すというより、一緒に選択肢を考えてくれる相棒としての役割が大きいと感じました。

ChatGPTで苦手な日記の宿題も克服

勉強をする小学生

※イメージです

――お子さんの学習面でもAIを使うことはありますか? まり:長男は日記を書く宿題が大の苦手で、毎日苦戦していました。そこで、ChatGPTとの対話をしながら文章を考えるようにしてもらいました。ChatGPTから投げかけられる「今日はどんなことがあったの?」「誰と一緒だったの?」「どんな遊びをしたの?」「どんな気持ちだった?」といった質問に答えていくことで日記が完成します。 それまでは「朝ごはん食べた。学校行った。」のような報告書のような内容だったのですが、AIとの対話を通じて、「なぜ印象に残ったのか」「どう思ったのか」という“内面”に目を向けた日記が書けるようになってきました。 親が聞くこともできますが、つい「だから誰と行ったの?」「それだけじゃわからないでしょ」とついイライラしてしまいがちなので(笑)。子ども自身も、親にやらされるのではなく、自主的に取り組んでいるという意識を持つことができます。 ――お子さんにAIを使わせる際に、気をつけていることはありますか? まり:私のスマホかパソコンでChatGPT使っているので、子どもが使用した履歴には必ず目を通すようにしています。子どもに合わせた回答内容や言葉選びなど、親として配慮してほしいことをあらかじめAIに伝えています。家族構成を教えてあるので、息子が使うときは最初に「僕は〇〇(名前)です。小学校6年生です」と言うと、AIが長男であることを理解し、それに応じた対応をしてくれます。 ChatGPTと対話しながら日記を書くと、「自分一人で書けなくなるんじゃないか」と最初のうちは不安でした。でも、学校で自分で書くときも、作文力がアップしているようです。おそらく、AIが提案してくれる新しい語彙や表現にたくさん触れているので、本人の中で使える言葉が増えているのだと思います。
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子どもの好みにピッタリな「ぬり絵」が簡単に作れる
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