「このまま65歳まで働いて人生終わるの?」住宅ローン抱えた普通のママが3人の子どもと世界一周を決意したワケ
こんにちは。コラムニストのおおしまりえです。
子どもができると、旅行のハードルは高くなります。できればいろんな場所に行きたいけれど、お金や労力を考えると足踏みしてしまう。そんなママさんパパさんは少なくないはず。
今回は、こうしたハードルを乗り越え、3人のお子さんを育てながら世界一周という大きな挑戦を果たした、インスタグラマーのおかんトラベラーさん(37歳・@okan.momtraveller・以下おかんさん)にお話を伺いました。
おかんさんは、もともと会社員として働く普通のママとして過ごしていたところ、「やっぱりもう1回海外に行きたい」という本心に気づき、そこから計画を進め、「子ども3人を連れて、家族で200日・14か国を巡る世界一周」を達成しました。
おかんさんはもともと旅行が好きだったとはいえ、バックパッカーなどの経験はなく、英語もほとんど話せません。また、初めての子連れ海外旅がこの世界一周だったそうです。
1か国目のタイをスタートに、そこからヨーロッパの国々を満喫。北アメリカ大陸へ移動し、キャンピングカー移動もしながら南アメリカ大陸へと突入。エクアドル・ペルー・ボリビアと大自然を満喫し、合計14か国の旅を終えました。
スケール感のでかい旅ですが、住宅ローンを抱え、3人の育児に奮闘していた普通のママが、なぜ「世界一周」に踏み出したのか。その決意の舞台裏を聞きました。
「世界一周しようなんて、正直なところ、最初は夢のまた夢でした」そう語るおかんさん。
きっかけは、コロナ禍で始まった、家から出られない閉塞感と、5年前、32歳のときにマイホーム購入でローンを組んだことによる“マイホームブルー”だったと言います。
「当時は65歳まで今の会社で働く予定で、35年の住宅ローンを組んだところでした。でも、いざローンを組んだら、『ローンを払い終える頃には65歳……とてつもなく長い間働かなくてはならない』と、頭をよぎった疑問に、心がざわついたんです」
そうしておかんさんは、夢のマイホームを買った直後に猛烈なブルーに陥ったそう。当時はコロナ禍で、1回目の緊急事態宣言の真っ只中。外にも出られない状況が彼女を落ち込ませます。





