「20代の私はかっこいい女だったな」40歳を前に、元局アナが今の自分に足りないと痛感するもの
2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(39歳・以前は小林悠として活動)。
TBS退社から8年経った今年、紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
【過去記事】⇒連載「アンヌ遙香の北海道シングルライフ」を読む
第50回となる今回は、40歳の誕生日を目前に思うことを綴ります(以下、アンヌさんの寄稿です)。
今月40歳の誕生日を迎える私。順調にオトナの階段を上っておりますが、最近やはり年齢を感じる瞬間が出てくるようになった気がします。
私はもともと食が細いタイプではありますが、まともな食事をしていないと明らかに肌がしぼむ感覚が。内側からの張る感触が足りなくなり、目元にはうっすらとシワまで……。
20代のアナウンサー時代は、「めんどくさいし別に食べなくてもいいや! むしろダイエットになるかもだし!」くらいの感覚で一食一食をないがしろにしていた節がありましたが、今は食べること=一種のアンチエイジングであり、私にとっては「肌管理」のようなもの。
しかもあまり痩せすぎだと骨粗しょう症のリスクも上がりますからね。でも胃がどうしても食べ物を受け付けない日もあるからつらい。ここにきて「食べられない」が悩みになるだなんて思わなかった……。
さらにはかつてなかった睡眠トラブルも。夜中に中途覚醒していまい、そのままチュンチュンと雀が鳴きはじめるのを切ない思いで聴くはめになる、なんて日もざら。
そして最近だと、なにかしらの音がないと眠れない、という現象まで。無音だと眠りにつけず、うっすらとラジオを流しておいてスリープタイマーで就寝、というのがすっかり癖に。
実はこれ、うちの祖母もそうだったんですよね。一緒に寝るときよく祖母は耳にイヤホンをいれてポケットラジオを使っていたっけ。子どものときはその行為、まったく意味不明でしたが、横にいる私を起こさないように気を遣って寝ていたんだなあ……。わかってあげられなくて申し訳なかったと感じると同時に、自分がどんどん祖母に近づいていく感覚が怖い。
さて、自分からいわゆる「身体的若さ」がどんどん目減りしていっていることを日々実感する一方で、最近強く感じるのが「精神的なみずみずしさ、場合によっては強さ」が、あきらかに20代のころの自分に負けているという現象。
そう、身体的な面のみならず、精神的な面でも、なんだかかつての自分に負けているような感覚があるのです。
もうすぐ40歳になる私の悩み
自分がどんどん祖母に近づいていく感覚
さらにはかつてなかった睡眠トラブルも。夜中に中途覚醒していまい、そのままチュンチュンと雀が鳴きはじめるのを切ない思いで聴くはめになる、なんて日もざら。
そして最近だと、なにかしらの音がないと眠れない、という現象まで。無音だと眠りにつけず、うっすらとラジオを流しておいてスリープタイマーで就寝、というのがすっかり癖に。
実はこれ、うちの祖母もそうだったんですよね。一緒に寝るときよく祖母は耳にイヤホンをいれてポケットラジオを使っていたっけ。子どものときはその行為、まったく意味不明でしたが、横にいる私を起こさないように気を遣って寝ていたんだなあ……。わかってあげられなくて申し訳なかったと感じると同時に、自分がどんどん祖母に近づいていく感覚が怖い。
さて、自分からいわゆる「身体的若さ」がどんどん目減りしていっていることを日々実感する一方で、最近強く感じるのが「精神的なみずみずしさ、場合によっては強さ」が、あきらかに20代のころの自分に負けているという現象。
そう、身体的な面のみならず、精神的な面でも、なんだかかつての自分に負けているような感覚があるのです。
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