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特別編でついに主演!『あんぱん』で演技も覚醒した“29歳国民的ミュージシャン”、その驚くべきバランス感覚とは

 NHK連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合ほか)は9月26日に最終回を迎え、“あんぱんロス”に陥っている人は多い。そんな中、9月29日から4日間連続で23時~23時25分に、本作に登場したキャラをメインにしたスピンオフドラマが放送されている。
連続テレビ小説「あんぱん」オリジナル・サウンドトラック Vol.2(ポニーキャニオン)

連続テレビ小説「あんぱん」オリジナル・サウンドトラック Vol.2(ポニーキャニオン)

大森元貴の演技力に映画監督も注目?

 ファンたちは正真正銘、最後の『あんぱん』となるエピソードを噛み締めながら視聴しているはずだ。中でも、10月1日放送の「男たちの行進曲」の注目度は高い。同エピソードは、名曲『手のひらを太陽に』の作曲を担当するなど、生涯で1万5000曲以上を手がけた作曲家・いずみたく氏をモデルにした「いせ たくや」のメイン回だ。
『音楽と人 2025年07月号』

『音楽と人 2025年07月号』表紙巻頭特集は大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)

 たくやを演じたのは、国民的バンドであるMrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)のフロントマン・大森元貴(29歳)。大森は決して役者経験が豊富ではないものの、たくやを好演している。実際、『勇者ヨシヒコシリーズ』(テレビ東京系)などで演出や監督を務めた福田雄一氏は、自身のXで「大森元貴さんって、コメディ出来るんだなあ」と評価していた。

ダダ漏れしている面白オーラ

 福田氏が絶賛したくなるほど、大森のコミカルな演技は光っていた。まず縁が異様に太く麦茶のような茶色のレンズをしたサングラスをかけ、鋭い襟が特徴的なシャツを毎回着るなど、見た目の雰囲気から、ついつい注目したくなるオーラを放っている。ミセスではクールかつチャーミングな印象が強く、その普段とのギャップもあって余計に面白い。
 見た目だけでなく演技でも魅せてくる。第112話では、嵩(北村匠海)と喫茶店で話している際、たくやが「仕事も恋も全力投球で頑張るのみです」と言うと、嵩に「恋って、結婚してるじゃない」と返される。すると、ピースサインを嵩の前にかざし、ばつの悪そうな顔を浮かべて「2回、離婚しました」と答える。サングラス越しでも切なそうな表情がうかがえるが、むしろサングラスをかけていることで愛嬌が生まれていた。
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残念そうな笑みがたまらなく好き
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