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「何にでも怒り狂う母親」の苦しみとは? 松本穂香が考えた“厄介な人”の本当の正体

 数々の映画やドラマに出演している女優の松本穂香さん。大の映画好きでもあるという松本さんが、現代のロンドンを舞台にしたヒューマンドラマ『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』について語ります。
松本穂香

松本穂香

限界を迎えつつある家族に訪れた出来事

『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』

『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』より(以下同)

 今回、わたしがご紹介させていただく映画は『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』です。  舞台はイギリスのロンドン。主人公のパンジーは、配管工の夫カートリーと、無職の息子モーゼスと暮らしていた。  とにかく何にでも文句をつけるパンジーと、それに伴って心を閉ざしていくカートリーとモーゼス。対照的に、パンジーの妹シャンテルは2人の娘を持ち、笑顔溢れる楽しい家庭を築いていた。家族が限界を迎えつつある頃、母の日がやってくる。

息苦しさを感じるほどの理不尽

『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』 いや〜むずかしい。いろんな意味で理解するのが困難な映画でした。  最初は、何にでも怒り狂うパンジーに面白さすら感じていたのですが、その文句のつけ方があまりにも理不尽すぎる&不機嫌じゃない時が無いので、観ていて息苦しさを感じてしまいました。  いわゆる「クレーマー」だったり、街中で見かける「厄介な人」。きっと誰しも一度は遭遇したことがあると思います。
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「厄介な人」なんて言葉で一括りにできるのか?
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