自分の乳すらしまい忘れ…赤ちゃん優先では人間らしい生活ができない!→“夫の一言”で改善した話
37歳で想定外の妊娠をし、2025年8月末に無事男の子を出産した。
妊娠に気づいたのは16週に入ってからだった。長年の生理不順や「妊娠は難しい」と言われていた過去に加え、ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性でセルフネグレクト癖があり体調管理がおざなりになること、算数障害(発達障害の一種で数字、計算に困難を抱える学習障害)で生理周期を正しく把握していなかったことなど、いくつもの要因が重なっていたのである。
今回は、出産から約2か月までのできごとを記していく。
【連載を初めから読む】⇒連載「ADHDライター、突然ママになる」
息子が生まれて2か月。だんだんと赤ちゃん育児のペースが掴めてきたものの、発達障害の特性とより向き合い、対策する必要性を感じ始めた。
2週間外来と1か月健診が終わり、私も息子も体調に問題はなし。息子は順調に成長していることがわかって安心した。なんせ近所に同じ月齢を持つママ友がいなくて比較対象がないので、ミルクの量や体重の増え方といった育児の情報は、もっぱらSNSで同じ月齢のママアカウントやChatGPTを参考にしていたのだ。
新生児期間はミルクを飲むとすぐに寝ていたのに、1か月を過ぎるとだんだん起きている時間やぐずっている時間が長くなり、効率的にお世話をしないと自分の時間や仕事の時間が取れなくなってきた。
ここで、ADHD特有の「優先順位がつけられない」が発動してしまった。「赤ちゃんは理由もなく泣く」と言われるが、息子の場合ほとんどはお腹がすいた・オムツが濡れている・眠いといった理由があって泣いていることが多く、原因を解決してあげればいいのでその点は育てやすいといえる。
ただ、私は息子の要求に対してこまめに対応していたので、息子が寝ている時間以外、自分の時間がゼロになってしまった。
私は果物が好きなので、夫が買ってきてくれるキウイや梨など朝食に食べていた。
夫はもともと朝ご飯を食べないので、朝夫よりも早く起きて一人で果物の皮をむいて食べていたのだが、冷蔵庫から果物を出した瞬間に泣く、次はむいている最中に泣く、そして食べている最中に泣くといったことが頻発し、そのたびにベビーベッドを見に行って対応しているとなかなか食べられない。息子対応中に台所に包丁を放置しているのも危ない。
それで、果物を食べるのをやめてコーンフレークに牛乳をかけたものだけでさっと朝ご飯を済ますようになったのだが、そうしていると冷蔵庫の中で果物が傷み始めてしまった。とにかく息子が泣いたら他のことを放り出して息子を優先していたのだ。
ある日、冷蔵庫の中を見た夫が「果物、食べてないじゃん」と言うので、「皮をむいている最中に●●君(息子)が泣くから食べる暇がない」と答えた。すると、「皮をむく数分くらい泣かせていても大丈夫。いちいち対応していると自分の時間がなくなるからある程度割り切らなきゃ」と言われた。
たしかにずっとつきっきりで息子を見ていると、顔も洗えない、歯磨きもできない、ろくにご飯も食べられない、授乳後に乳をしまうのも忘れるという状態になっており、育児は人権が失われるものと思い込むようになっていた。でも、このままだと本当に自分のことが何もできなくなってしまうし、この状態が長期間続くと本格的な仕事復帰もできない。
夫の言う通り、息子のことはある程度割り切って優先順位をつけて人間らしい生活を送ることにした。また、息子が寝たらチャンス。ぼーっとスマホをいじるのではなく、まずは睡眠を最優先。まだまとまって眠ってはくれないので、細切れ睡眠を取るようにしている。
息子につきっきりで自分の時間がゼロに
授乳後に乳をしまうのも忘れる忙しさ
私は果物が好きなので、夫が買ってきてくれるキウイや梨など朝食に食べていた。
夫はもともと朝ご飯を食べないので、朝夫よりも早く起きて一人で果物の皮をむいて食べていたのだが、冷蔵庫から果物を出した瞬間に泣く、次はむいている最中に泣く、そして食べている最中に泣くといったことが頻発し、そのたびにベビーベッドを見に行って対応しているとなかなか食べられない。息子対応中に台所に包丁を放置しているのも危ない。
それで、果物を食べるのをやめてコーンフレークに牛乳をかけたものだけでさっと朝ご飯を済ますようになったのだが、そうしていると冷蔵庫の中で果物が傷み始めてしまった。とにかく息子が泣いたら他のことを放り出して息子を優先していたのだ。
ある日、冷蔵庫の中を見た夫が「果物、食べてないじゃん」と言うので、「皮をむいている最中に●●君(息子)が泣くから食べる暇がない」と答えた。すると、「皮をむく数分くらい泣かせていても大丈夫。いちいち対応していると自分の時間がなくなるからある程度割り切らなきゃ」と言われた。
たしかにずっとつきっきりで息子を見ていると、顔も洗えない、歯磨きもできない、ろくにご飯も食べられない、授乳後に乳をしまうのも忘れるという状態になっており、育児は人権が失われるものと思い込むようになっていた。でも、このままだと本当に自分のことが何もできなくなってしまうし、この状態が長期間続くと本格的な仕事復帰もできない。
夫の言う通り、息子のことはある程度割り切って優先順位をつけて人間らしい生活を送ることにした。また、息子が寝たらチャンス。ぼーっとスマホをいじるのではなく、まずは睡眠を最優先。まだまとまって眠ってはくれないので、細切れ睡眠を取るようにしている。
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