
生まれたばかりの息子とのツーショット
生後間もない赤ちゃんの育児で一番キツいのが、産後まだ回復していない体のまま極度の睡眠不足になることと、慣れない育児だ。この状態だと産後うつになってもおかしくない。自分が妊娠・出産してから、産後うつと思われるお母さんが赤ちゃんを殺めたり、自死してしまったりするニュースに敏感になった。
産後うつではない私でも日帰りの産後ケアに一度だけ行っただけで疲れが癒されリフレッシュできたので、思い詰めているお母さんたちに強く産後ケアを勧めたくなった。しかし、産後ケアは今、自治体や施設によっても異なるが多くの場合1か月前には予約が埋まる可能性があり、予約自体とりづらい状況だ。
実は私も、申し込んで電話が来た際「今、予約でいっぱいなのだけど、もう何度も来ている人に別の日にできないか相談して代わってもらいます」と言われ、調整してもらい予約が取れたのだ。
「明日産後ケアに行きたい!」となったときに行けるよう、もっと気軽に予約が取れるようになれば、悩むお母さんや悲しいニュースも減るのではないかと思ったが、深刻なのは助産師さんたちの人手不足だと思われる。私が産んだ病院の産後ケアで赤ちゃんの夜間預かりがないのもおそらく人手不足だ。
1か月健診もあった。健診では息子は順調に成長中で体重も大幅に増えているとわかった。産まれてすぐ受けたスクリーニング検査もすべてパスしていて安心した。私の子宮も回復していて、もう日常生活に戻っていいとのことだった。そして、産後うつの検査も問題なかった。私は発達障害の二次障害で双極性障害Ⅱ型があるので産後うつになりやすいのではないかと心配していたが、今のところ問題ないようだ。
健診は長時間なのと、私の健診中に息子が一人になってしまうため病院から夫と来るよう言われていた。待合室には入院中に授乳室で顔見知りになった人たちが旦那さんと一緒に来ていた。
顔見知りになったお母さんに会釈をすると夫は「みんな旦那さんと来てる。仕事休んでるのか育休中かな?」と耳打ちした。夫は前妻との子がいるのだが、生まれたのは10年前。当時は男性が育児や健診に付き合うのは珍しかったらしい。1か月健診に付き合うのも育休も初めてだ。
いろんな人に「旦那さん、育休取ったところで役に立つ?」と聞かれるが、よくやってくれている。最近は夜間の3時の回のミルクを代わってくれるので、その間私は睡眠を取れている。
SNSなんかでは「夫が育休を取ったけど何もしないので夫の世話までしないといけない。子どもがもう一人増えた気分。これならワンオペのほうがマシ」といった投稿を目にするが、きちんとやってくれる夫もいるのだ。
また前回の記事で、夫婦でお世話をする際は昼と夜とシフト制にしている人もいるが夫が担当すると母乳が出ないからどうすべきかという悩みを書いたが、1回分の授乳をミルクだけにしても息子は大丈夫だと判明し、今は1日の授乳のうち1〜2回はミルクのみにしている。