『国宝』『あんぱん』…話題作に次々出演。36歳女優が明かす“役者として大切にしている3つのこと“とは
俳優の瀧内公美さんが、開催中の「第38回東京国際映画祭」のナビゲーターに就任しました。会期中、世界各国から集う数々の映画の魅力を発信する案内役を務めます。
瀧内さん自身も今年は出演映画が7作も公開されるなど、映画と関りが深い一年になりました。それだけでなくNHK連続テレビ小説『あんぱん』や、ドラマ『放送局占拠』の好演でも注目を集めました。
そんな瀧内さんに映画祭のこと、俳優業への想いなどを聞きました。
――ナビゲーター就任が決まったときは、いかがでしたか?
瀧内公美(以下、瀧内):これまで東京国際映画祭に足しげく通い続けていましたので、まさか自分が映画祭のナビゲーターを務めさせていただけることになるとは、晴天の霹靂でした。
――気になる作品は?
瀧内:コンペティション部門ですと、パールフィ・ジョルジ監督の『雌鶏』、中川龍太郎監督の『恒星の向こう側』、それから『パレスチナ36』、アジアの未来部門の『遥か東の中心で』。この4作品が気になりました。特に『雌鶏』は、このルックと、逃げ出した一羽のニワトリを通じてというあらすじに惹かれました。
――映画祭が初めての方にはどうおすすめしますか?
瀧内:映画祭に行ってみようというお気持ちがあれば、お好きな映画を存分にご覧になってほしいです。世の中では劇場離れと言いますが、映画界のはしくれにいる者としては、映画館に映画を観に行くという行為が少なくなってきているのは、寂しくもあります。もし興味を持っていただけるのであれば、世界各国の映画がご覧いただける唯一の機会ですので、ぜひお越しいただけたら嬉しいです。
――これだけ作品があると、何かしら心に響く一本がありそうなので、これを機会に映画を好きになってくれる方が増えるといいですよね。
瀧内:そう思います。世界中の映画を、これだけの本数を集めて一気に上映される機会があるのは、映画祭の醍醐味であると思っています。
――さまざまな国の映画が楽しめることも魅力ですよね。
瀧内:たとえば普段、ギリシャの映画に触れる機会は少ないと思うんです。配信でもなかなか見つかりにくい。そういう映画を観たときにその国の雰囲気もわかると言いますか、新たな発見もあります。旅行気分でセレクトするのもいいと思うんです。今は物価も高いですし、東京・日比谷にいらしてくだされば、2時間の映画の旅に出られると思いますので。



