「腸活」にも最適なキウイ、20年で購入支出2.8倍に!サンゴールド、ルビーレッド、グリーン…3種類のキウイが持つ“驚異の健康パワー”
季節を問わず、スーパーや青果店などの店頭に並ぶキウイフルーツ(以下、キウイ)。手軽に食べることができ、栄養素が豊富。さらには食物繊維も多く含まれており、腸活にも最適なフルーツとしてあらためて注目が集まっています。
実際、日本人の果物消費量が年々減少するなか、キウイの消費量は大きく伸びているよう。総務省が実施している家計調査によると、2005年には827円だった1世帯あたりのキウイの年間支出額が2024年には過去最高の2352円に。わずか20年ほどで、1世帯あたりのキウイ購入支出は約2.8倍に増加しています。
消費量拡大の背景のひとつには、安定した供給体制があるようです。
毎年4月から12月にかけては主にニュージーランドから輸入されたキウイが流通。一方、日本国内で収穫されたキウイは10月から収穫シーズンを迎えるため、11月頃からスーパーなどに並びます。流通や保管の技術が進化しているだけでなく、主な産地であるニュージーランドと日本は季節が真逆となり、収穫時季がずれるため、ほぼ一年を通して供給が可能になるそう。
もちろん、消費量の拡大にはキウイが持つ魅力的な栄養素にもあります。
キウイの生産から販売、マーケティングまでを手がけるゼスプリ・インターナショナルでイノベーションマネジャーを務めるポール・ブラッチフォードさんは「主要な17種類の栄養素がどの程度含まれているかを示す『栄養素充足率』が、身近な果物のなかでナンバーワンなのです」と自信を滲ませたうえで、日本でも流通しているキウイの主要品種の特徴を次のように解説します。
「まず、サンゴールドキウイはビタミン類が豊富です。1個で成人が1日に必要となるビタミンCを摂取できます。ビタミンCは免疫力を高め、感染症の予防にも役立つ。また、強力な抗酸化作用があるため、肌を健康に保ち、さらに脳の働きや神経伝達にも大切な役割を果たします」
甘みが強いサンゴールドキウイには葉酸も多く含まれています。葉酸は赤血球の生成を助けたり、女性ホルモンのバランスを整えたりする働きもあるため、女性には特にありがたい存在といえそうです。
「次にルビーレッドキウイは他の品種と比べてアントシアニンが特に多い。アントシアニンは抗酸化作用が強く、老化対策や生活習慣ケアに役立ちます。また、サンゴールドキウイ同様、ビタミンCも多く含まれているので、免疫力も大いに期待できますよ」
近年、日本でも広がりつつあるルビーレッドキウイも女性にとって見逃せない健康効果が期待できるだけでなく、まるでスイーツのような贅沢な甘さを楽しむことができます。春先からの3か月ほどの期間限定で流通するので、店頭で見つけた際にはぜひ手に取ってみたいところです。
「最後にグリーンキウイは食物繊維が豊富。水溶性、不溶性のバランスも優秀で腸内環境を整えてくれます。また、たんぱく質を分解する酵素『アクチニジン』を多く含むため、消化を助ける効果が大いに期待することができます」
定番のグリーンキウイは最も古くから流通しており、キウイといえばグリーンを思い浮かべる人が多いはず。酸味と甘みのバランスが良いのも特徴で、すっきりとした味わいがあとを引きます。
1世帯あたりのキウイ購入支出は約2.8倍に増加
「栄養素充足率」が身近な果物のなかでナンバーワン
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