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「いま最もモラハラ役が似合う」稲垣吾郎のずるい魅力。金ドラで見せた“まさかのツンデレ”から目が離せない

 吃音を抱える新人弁護士・泰地空(鈴鹿央士)が主人公のリーガルドラマ『リーガルビート–逆転の法廷–』(テレビ東京系、金曜21時~)が7月24日から放送を開始した。ラップをすると吃音が出ず、自分の思いを言葉にできるという特性を武器に、依頼人の「声にならない思い」を法廷で代弁していく。
テレ東『リーガルビート -逆転の法廷-』(画像はTVerより)

テレ東『リーガルビート -逆転の法廷-』(画像はTVerより)

 ストーリー自体は王道のリーガルドラマではあるが、「吃音」「ラップ」という要素が加わり、真新しさを感じる。ただ、本作の注目ポイントはそんな“これまでにない組み合わせ”だけではない。  空が所属する弁護士事務所「雪村法律事務所」の弁護士で、空の指導係を任される星秀幸(稲垣吾郎)があまりにも魅力的だ。まず、所長・雪村明日実(小雪)との掛け合いが良い。トレンディドラマのような気心の知れた関係でありながら、恋愛関係に発展する気配はない。ただ、“一歩間違えば”速攻で恋仲に発展しそうな距離感が心地良い。

あまりに鮮やかなツンデレムーブ

 秀幸は勝率100%を誇る敏腕弁護士ではあるものの、その裏には「勝てる裁判しかしない」という“小物感”あふれるスタンスがある。また、偏屈な性格をしており、空の敵のようなポジションになるものと思った。しかし、態度自体は厳しいが、吃音症を理解するために本を読むなど、良き先輩の一面を随所にのぞかせる。  また、母親の介護を理由に不本意な自主退職を余儀なくされた依頼人・鈴原明子(相武紗季)の心境を察したラップを、空が事務所の屋上で1人で口ずさんでいる姿を、秀幸が見ているシーンも印象的。  「ラップなんてくだらない」とバカにしたり、「そんなことより裁判に勝つことに時間を注げ」と苦言を呈したりするのかと思いきや、秀幸は「言葉、スラスラ言えてるじゃない」と声をかけ、「吃音の人でも歌なら詰まらずに言葉が出る、と聞いたことはある」と“勉強の成果”を披露する。  これに空が「前から思ってたんですけど、なんでそんなに詳しいんですか? 吃音のこと」と聞くと、秀幸は「そんなこと、どうでもいいだろ」と動揺。ここまで鮮やかなツンデレムーブを見たのは久しぶりすぎて、ついつい“萌え”てしまった。

稲垣吾郎の積み上げてきたもの

 秀幸にここまで心をつかまれた背景として、現在52歳の稲垣の、近年の活躍が挙げられる。ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』(関西テレビ制作・フジテレビ系)では正論を振りかざす学校の理事長・尾碕美佐雄を演じ、スクールロイヤーの白鳥健治(磯村勇斗)を“論破”するシーンがあった。
 ドラマ『燕は戻ってこない』(NHK総合ほか)では、自らの遺伝子を受け継ぐ子孫を残すことを熱望している元バレエダンサー・草桶基を好演。基は妻・悠子(内田有紀)がなかなか妊娠・出産できないことに業を煮やし、代理出産サービスの利用を決意。お金と引き換えに基の子供を産むことを決めた大石理紀(石橋静河)や悠子の気持ちを置き去りにし、自身の遺伝子への異常なこだわりを見せた。  映画『正欲』では、これまた正論で武装した検事・寺井啓喜を演じる。不登校状態にある小学生の息子・泰希(潤浩)が「動画投稿したい」と言い出し、妻の由美(山田真歩)も応援するが、啓喜はその思いを一蹴。啓喜の言い分はわからないでもないが、自分の考えを悪い意味で曲げない姿勢には、モラハラ臭を感じずにはいられなかった。
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今最も“モラハラ役が似合う”
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