流行の明るい色のカラータイツ、失敗しない選び方は?
【モードをリアルに着る! Vol.56/小林直子】
冬が近づくにつれ、都会と呼ばれるエリアには灰色から黒のダークな色合いをまとった女性や男性がふえてきます。
数年前から、女性のあいだでグレーが大変人気のようで、場所によってはどこを見渡してもグレーと黒と白のみという光景も珍しくありません。
グレーのセーター、黒のコート、黒いバッグに黒い靴。そして多くの人がはいている黒いタイツ。これが今の日本の秋冬の景色です。
しかしファッションの世界ではここ数年、足元には明るいものを持ってくるという傾向が続いています。
華やかなオペラピンクやターコイズブルーのパンプスや白や黄色の羽毛のついたサンダル、ラメのヒールローファーにブーツ、そしてカラフルな柄入りのソックスや柄が入ったタイツなど、地面の暗さとは対照的に足元は明るく華やかにというのがここ数年の傾向で、黒タイツの割合はぐっと低くなっています。
2018年秋冬のハイダーアッカーマンのコレクションは、サテンのオレンジや黄緑、黄色などがきらめく、今のファッションの流行の気分を存分に表現したものでした。
では、ここでストッキング、タイツなどの色はどのように選べばいいのか、基本的な事項についてです。
脚を長く見せるためには、ストッキングやタイツは靴と同じ色、もしくはスカートやパンツなど、ボトムと同じ色にします。肌の色と同じストッキングを持ってくるのなら、そこは肌が見えるのと同じ意味なので抜け感を作ることができます。
ストッキングやタイツに靴やボトムと違う色を持ってくる場合は、そこだけ色を際立たせたいか、もしくは柄物のタイツやレースのタイツなど、柄を見せたいときになります。どちらを選ぶかは全体のバランス、そして好みの問題になります。
足元には明るいものを持ってくるのがファッショントレンド
秋冬だからこそ明るく輝く色をどこかに取り入れよう
秋冬だからこそ明るく輝く色を全身のどこかに取り入れようという提案が数多くなされました。 その中で目を引いたのが、このカラータイツのルックです。
チャコールグレーのトレーナーに、同じチャコールグレーのジャケットをミニスカート風に巻いて、ネオンカラーの黄緑のタイツにサテンのブーツ。 冬の寒空の下に心が温まるような色を足元に持ってくることで平凡なチャコールグレーのトレーナーをモードなものに変えています。これが黒いタイツと黒いブーツでしたら、コレクションで発表するほどのものではありません。 ハイダーはこのルックのような明るい色を使ったスタイルについて「色を通じたハピネス」であると表現しています。 ハイダーアッカーマンを見習って、私たちもカラータイツを取り入れてみましょう。
ストッキング、タイツの色はどのように選べばいい?
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