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ストールをポンチョ風に巻いて、暖かく都会的なコーデにする方法は…

モードをリアルに着る! Vol.57/小林直子】  2018年秋冬のトレンドの一つに、いわゆるマントがあります。
 フランス語でマントと言えば、外套(がいとう)全般のことを指すのですが、日本語でマントと言うと、袖がなく、肩から裾へ向かってスカートのように広がる形の外套になります。

マントは、寒くて動きにくく、街で実際には着づらい

 このマント、数年に1度、必ずトレンドに上がってくるもので決して珍しくはありません。ハイブランドもマントを数多く作っています。  しかし、実際の街中でマントを着ている人はほとんどいません。なぜかというと、実際に着るとなると、マントはなかなか厄介(やっかい)な代物だからです。
ポンチョ

実際に着るとなかなか厄介なマント… ※写真はイメージです

 私も20代の頃、1度、黒く大きなベルベットのマントを勢いで買ってしまったことがあるのでマントがいかに厄介なものかについてはよく知っています。  まずマントを着てしまうと電車のつり革が非常に持ちにくくなります。袖がないので腕を上げるとマントの裾がそのまま上がってきてしまい、とても重く感じます。それだけではありません。同様の理由で傘もさしにくくなります。  そして何よりマントは裾の開きの部分が広いため、寒い日にはマントの下に防寒着を着なければならないという、マントという外套の存在意義がわからなくなる事態に陥ります。
ポンチョ

ゴシックロマンスでは、馬に乗った主人公と真っ黒いマントがよく登場する ※写真はイメージです

 それでもマントは魅力的です。ゴシックロマンスの小説や映画には、降りしきる雨の中、真っ黒いマントを翻(ひるがえ)して、馬に乗った主人公が誰かを探しに外に出るというようなシーンがたくさん出てきます。あの姿を見て、マントに憧れた皆さんも多いことでしょう。  寒い、動きにくい、しかも案外高価という理由でマントをあきらめる人は多いでしょう。では何かほかにいいものはないかということでポンチョです。

都会的で実際に着られるようなポンチョスタイル

ポンチョ

マントまでは作り込んでいない、だけれども袖がないポンチョがおすすめ ※画像:WEAR

 ポンチョとは南米のインディオが着ていた貫頭衣(かんとうい。布の中央に穴をあけ、その穴に頭を通すタイプの衣服)の一種のことを言いますが、今ではマントよりも簡易な布を垂らしただけのような外套のことをポンチョと呼んでいます。  マントまでは作り込んでいない、だけれども袖がないという意味ではマントと同じです。  2018年秋冬のイザベルマランのコレクションで紹介されたポンチョはもっと簡易です。大きな生地を身体に巻いて、片方の肩にボタンで留めているだけです。
 その簡易なポンチョをストライプのパンツと白いウエスタンブーツに合わせることによって、都会的でかつ、実際に着られるようなスタイルにポンチョという民俗衣装を洗練させています。これぐらいのポンチョでしたら、私たちも真似できそうです。

本物のポンチョでなくて大丈夫

 しかし、ポンチョだからといって本物のポンチョを用意する必要はありません。ではどうしたらいいか。  まずは肩からかけて腰の下ぐらいまで垂れ下がるような大判のストールを手に入れましょう。  素材や柄はお好みで構いません。カシミアは暖かいですが、ここまで大きなものとなるとかなり高価になると思いますので、カシミアにこだわらなくてもいいでしょう。
ポンチョ

肩からかけて腰の下ぐらいまで垂れ下がるような大判のストールを手に入れよう ※画像:WEAR

 手に入れられる範囲で、しかし大きなものならなんでも構いません。薄くダウンが入ったものや、ニットのものでも軽くていいと思います。
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大判のストールを工夫してみて!
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