「狭い部屋にデカいテレビ」は“だめんず”の兆候?
リストラ、離婚、転職失敗、借金、自己破産…。「人生でハデに転んだ男性」の部屋に行って取材をすると、なぜか同じようなモノに出会うことがある。本人のせいではない失敗もあるはずだけど、不運を招くライフスタイルの共通点はやはりあるのだろうか?
そこで、上記のような経験がある30~40代男性100人にアンケートを取ってみた。もし、「彼氏(彼女)の部屋に全部あります!」なんて場合には、要注意かも?
⇒【前編】はコチラ
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●「人生でハデに転んだ男」の共通点(※100人中)
・黒・茶・グレーの洋服が多い<47人>
・マイ水筒を持っている<41人>
・ユニクロのアウターを愛用している<41人>
・40インチ以上の液晶テレビがある<39人>
・腕時計や財布などの小物はしまわず、並べて置いている<37人>
・コミック雑誌を定期的に購読している<35人>
・宝くじを毎年買っている<28人>
・通販で買った健康食品がある<26人>
・防災用品がある(非常食やヘルメットなど)<25人>
・リサイクル家電(中古家電)を愛用している<15人>
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4割弱が「ある」と答えた、部屋を占拠する「デカいテレビ」。「成功者の家にはたいてい大きな本棚があり、貧しい人の家にはたいてい大きなテレビがある」(著名なビジネス書作家、ブライアン・トレーシーの言葉)は、本当なのだろうか。
実際に部屋に行って取材した8人のうち、狭い部屋に巨大テレビがある人が3人いた。特に、「転職ビンボー」の高瀬さん宅(仮名、http://joshi-spa.jp/117995)には、50インチのプラズマテレビのほか、いまだ捨てていない40インチのブラウン管テレビまで。いまやほとんど滅亡したプラズマテレビを何十万円も出して買っていたとは、読みの甘さを感じずにはいられない。
「家電も含め、新商品に弱い人は熱しやすく冷めやすい傾向があります。どちらかというと忍耐力と持続力に欠ける傾向もあるので、精神面の成熟を意識する必要があります」(心理カウンセラー・三吉野愛子氏)
熱しやすく冷めやすい傾向は「通販で買った健康食品」(26人)にも言えるかもしれない。買ったはいいけど途中で飽きちゃった健康食品がころがっていれば、情報に踊らされやすい人だろう。
ほかにも、昼休みによく見る”マイ水筒持参の弁当男子”が、アンケートでは4割いた。
「持ち歩く理由が節約のためだったり、経済的な理由ならば危険信号。確かに経済的ですよ。でも、手堅く小さくまとまりすぎて、ここぞというときにリスクをとることを必要以上に恐れてしまう。ランチこそ外に出て人脈形成と情報収集の場として活用できるのに、自分のデスクで小さくまとまっていたらチャンスを逃してしまいます。極端かもしれませんが、社内のネットワーク不足が原因で、仕事にも響きかねません」(ビジネス書作家・大塚寿氏)
もちろん、上で挙がった項目がみんな”よくないこと”というわけではない(リサイクル家電や防災用品なんて、たいへん結構なことだと思う)。
ただ、”部屋は人を表す”のはたぶん事実。部屋の整理度は、頭の整理度と同じ、と言う精神科医もいる。部屋から感じるライフスタイルがなんかヘン!と感じたら、その直感は意外と当たるものなのだ。
【大塚寿氏】
エマメイコーポレーション代表。ビジネス書作家。近著に『結婚を後悔しない50のリスト』(ダイヤモンド社)がある
【三吉野愛子氏】
心理カウンセラー。個人カウンセリングのほか、TVや雑誌で企画監修を手がける。近著に『恋愛ダメ子の診療所』(日経WOMAN)
― [人生でハデに転んだ男]のお部屋を訪問【10】 ―
ハデに転ぶ人の部屋にはなぜ巨大テレビがある?
