「猫が倍くらい映ってたらいいのに」北村一輝、脚本も手掛けた『猫侍』で猫愛が炸裂!
「これが『猫侍』?というような映像から始まりますが、これもあれも全部含めて『猫侍』です!一番大切にしたことは久太郎と玉之丞の関係性で、それによって教えられることもあると思います。でも難しく考えず、お笑い番組を観ているような感覚で楽しんでほしいですね(笑)」と、『猫侍』ワールドを表現する北村一輝さん。
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あらすじ
強面の浪人・班目久太郎は土佐藩に仕官するため、玉之丞とともに船で出発するが、着いた先はなぜか南の島。そこには部族や海賊、黒猫のヤムヤムなどがいて……。
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⇒【YouTube】映画『猫侍 南の島へ行く』予告編 http://youtu.be/6Vmxh9RKrZQ
――前作でもいろいろアイデアを出されていたと聞いていますが、今回は正式に原案と脚本にも名前を連ねていますね。
北村:時間がない中で、シーズン2のドラマを撮りながら、夜はプロデューサーと話し合いながら脚本を練っていました。いろいろなアイデアがあり、僕だけではなくみんなのアイデアが詰まっています。続編を作るにあたり振り切っていこうというところからスタートしたので、前回の映画のような物語というより、もっとドラマ版寄りの猫ありきの話にしていきました。
――ドラマの撮影と同時進行で進めていったのですか?
北村:今回は前作以上に時間がなかったですね(笑)。結果、編集の段階でかなり直したり、セリフを言い換えたり、黒バックに字を入れちゃえ! など試行錯誤して作りました。だから満を持して作ったというよりも、あたふたしながら完成させたというのが正直なところです。でもお客さんに楽しんでいただけるように、最後まで諦めずに考えました。
ツッコミどころ満載の作品なので(笑)、「そもそも南の島じゃないじゃん」と言われてしまうかもしれませんが、最後に南の島を思わせる爆弾級のスペシャルゲストが出演してくれました。そのおかげで、この映画の楽しみ方がより伝わるかと思います。
――久太郎と玉之丞の関係に変化は?
北村:前作で一緒に生きていこうと決め、今度はいろんなことに巻き込まれます。親子ではないですけど、それに近い、お互いを想いあっている感じは出ていると思います。本当は、玉之丞と黒猫ヤムヤムのラブストーリーが入ることで、久太郎との絆がもっと分かる展開になる予定でしたが、蓋を開けてみたら、2匹の関係が違う結果になってしまい、ストーリーを変更しました(笑)。とにかく猫が主役といっても過言ではありません。
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――玉之丞のシーンは、ほぼあなごちゃんが出演しています。トレーナーさんに伺ったところ、あなごちゃんは北村さんのことを覚えていたようだとおっしゃっていました。
北村:本当ですか。動物相手に大丈夫ですかと、よく聞かれますが、あなごに対しては100%安心してやっていますね。逃げたらどうしようとか、立ち回りして大丈夫かなとか、そういう心配は一切してないです。それよりも、寝られているかな、寒いけど大丈夫かな、といったことのほうが気になりましたね。あなごとのシーンは、一切不安はありませんでした。
――玉之丞との絆を表現するために気を配った点はありますか?
北村:表現というか、子どもに接する態度と同じかなと思います。その気持ちがよく分かるのが、島についた久太郎が、自分の寝床を作る前に、まず玉之丞の寝床を作る場面です。親だったら、まず子どものことを考えるし、何があっても子どもが優先になると思います。だから、親子間の無償の愛のようなものを、自然な形で表現できればと思いました。これは特に親子や家族で観ていただきたい作品で、思い合う、信じるといった部分も伝わればいいなと。
――北村さんが一番好きなあなごちゃんの表情はありますか?
北村:変な顔をしているときですかね(笑)。あと、本心で言うと、気持ちよく寝ている顔が一番いいですね。安心して寝ている顔を見ると僕も幸せな気分になります。あと、映画でも自分の子どもの写真を観るような感覚で、別に僕はいいから、もっとあなごが倍くらい映っていたらいいのにと思ってしまいます(笑)。
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<PHOTO、TEXT/望月ふみ>
『猫侍 南の島へ行く』は全国公開中
配給:AMGエンタテインメント
(C) 2015「続・猫侍」製作委員会
『猫侍 南の島へ行く』オフィシャルサイト http://nekozamurai.info/
北村さん扮する侍・班目久太郎と、白猫の玉之丞のコンビが大人気を博した『猫侍』が、映画第2弾『猫侍 南の島へ行く』として帰ってきました。インタビューからは、玉之丞ことあなごちゃんへの北村さんの愛がビンビン伝わってきます。
今回は前作の映画版より、猫ありきのストーリー
あなごが安心して寝ているのを見るのが一番好き
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi