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黒ギャルでもバツイチでも…ハンデをブッ飛ばす「考え方」【シングルマザー対談 第2弾 Vol.1】

【シングルマザー対談 第2弾 Vol.1】  女子SPA! で人気連載中の『シングルマザー、家を買う』。幼い子どもたちとの再出発と同時に家を購入したシングルマザー・吉田可奈さんの奮闘を描いたエッセイが、このたび書籍化されました。そこで、『シングルマザーの元黒ギャルが28歳で年収1000万円を達成した話』の著者である金田貴子さんとスペシャル・シングルマザー対談の第2弾を行いました。  吉田可奈さんと漫画家の七尾ゆずさんで行われたシングルマザー対談 第1弾「甲斐性のない男には頼らない!父親がいなくても、貧乏でも、子どもは元気に育つ【シングルマザー対談 第1回】」も、合わせてお楽しみください。
吉田さんと金田さん

吉田可奈さん(左)と金田貴子さん

 フリーランスライターという職業で二人の子どもを養う吉田さんと、ひとり娘を抱えての離婚を機に起業し、たった4年で一握りといわれる若年女性高額所得者になった金田さん。“シングルマザー”という環境をハンデと捉えず充実した日々を過ごす秘訣についてお話いただきました。

成功に必要なのは決断力とバイタリティー

――フリーや経営は会社勤めのような安定感がないと思うのですが、離婚後にあえて今の仕事を選んだのはどうしてですか? 金田貴子さん(以下、金田):初めは医療事務の仕事を探したんですけど、シングルマザーだと電話の時点で断られちゃうんですよね。仮に勤められても、子どもが熱を出したりとかで肩身の狭い思いをして、月の手取りは13万円くらい。それなら自分で事業をしたほうがいいと思って、“就職”という選択肢を取っ払ったんです。 吉田可奈さん(以下、吉田):私の場合は当時すでにライターとして7、8年のキャリアがあったので、どのくらい稼げるか分かっていたのが大きかったですね。就職すると時間も給料も固定されてしまうけれど、フリーランスなら青天井じゃないですか。万一に備えて貯蓄型の保険に入ったりしてベースを固めたうえで、仕事量を増やしていきました。
締切に追われる日々

『シングルマザー、家を買う』より

――起業となるとリスクを恐れてなかなか踏み出せないと思うんです。子どもを養うために働くとなればなおさら。そのあたりは、どのように乗り越えましたか? 金田さん金田:私は両親も自営だったので、抵抗はなかったです。でも、離婚も仕事も決断力がいりますよね。特に仕事は、いかにお金をかけずローリスクで運営できるかとか、すごく考えました。そのあたりが漠然としていると決断もできないような気がするので、前に進むためには突き詰めることが大切だと思います。悩んでいる間にも、子どもは大きくなっていっちゃうし。 吉田:そうなんですよね、どんどんお金が無くなっていくだけ。どんな企画をどこに持ち込むかとか、形にするバイタリティーさえあれば足で稼げますから。受注量を増やすために、初めの1年は5分でも時間が空けば電話をかけて営業していましたよ。 金田:悩んでいる間があったら電話1本かけたほうがいい。頑張った先に何があるか見えていると、必然的に決断できますよね。っていうか、もうやるしかない(笑)。

ポジティブ思考が好転をもたらす

吉田さん吉田:金田さんは離婚しても実家で子育てができる環境だったのに、よく「このままじゃダメだ!」って気づけましたね。 金田:20代のときの恋愛が気づかせてくれましたね。両親からは反対されていたんですけど、別れたくないし子どもも大事だし、全部オッケーにするにはどうしたらいいかってポジティブに考えた末の結果です。 吉田:ポジティブに考えることで、すべてがいい方向にコロコロと転がりますよね。 金田:そう。だから、その思考習慣っていうか、ポジティブに考える思考癖って大事だなって思いました。 ※第2回に続く 【吉田可奈】 1980年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットでみかけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky) 【金田貴子】 1980年岡山県倉敷市生まれ。大阪の短大を卒業後、21歳で結婚、出産。24歳で離婚、シングルマザーとなる。離婚から半年後に起業、4年後の28歳のときに個人事業主として年収1000万円以上に到達。その後も収入を維持している。現在は都内で美容系プライベートサロンを運営する傍ら、世界72か国で展開するまつ毛エクステブランド「BLINK LASH」が運営する教育システム認定エデュケーターとしても活動。中学一年生の愛娘と二人暮らし。 <TEXT/千葉こころ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
千葉こころ
ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。
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