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『ゆとりですがなにか』『世界一難しい恋』は春ドラマの2強。脚本がスゴかった!

ラブコメの楽しさに改めて開眼

ドラマストーリー賞:(日本テレビ『世界一難しい恋』主演:大野智)
世界一難しい恋

『世界一難しい恋』公式サイトより http://www.ntv.co.jp/sekamuzu/

 全国にホテルを経営する敏腕社長・鮫島零治(大野智)は恋愛ほぼ初心者の34歳。彼が恋した相手はちょっと頑固なタイプの柴山美咲(波留)。彼女を射止めるために仕事そっちのけで奔走して、見事に交際がスタートすると今度はどうやって手を出そうと苦悩する零治……。  そんな中で、「いさなみすやお」「いさなみしほ」と恋するふたりにしか分からない別称で呼び合うシーンが印象に残る。まるでおとぎ話の世界観に引き込まれたようなうっとりする演出だった。最終回では同棲まで無事にこぎ着ける。愛する彼女にはまったく頭が上がらない社長のキュートさを映してドラマは終わった。  主演男優賞、助演女優賞、そしてこのストーリー賞に選出でお気づきかと思うが、今クールでは『世界一難しい恋』がぶっちぎりにおもしろかった。ドラマ解説をさせてもらうフラットな(お恥ずかしながら)プロの目で見ても、アイドルとは思えない秀逸な演技力にまずは感心。そして女子の心をグイグイくすぐる主役の純度の高さに胸キュン。  今回オリジナル脚本を書いた金子茂樹は、『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)で山P演じる岩瀬健が幼なじみに告白できないジレンマを描いていたことが印象的だった。素直になれない男の代弁者なのかも。  毎回キモになる部分を翌週まで視聴者を引っ張ることなく、一話ごとにきっちり完結させるストーリー展開も飽きることがなかった。最終回放送終了後にはロスが続出しているというのもうなずける。  ドラマを見終えた後、誰かにLINEしたくなる。電話したくなる。そして恋がしたくなる微笑ましき作品に、改めて拍手を! <TEXT/スナイパー小林> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スナイパー小林 プロフィール】 ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k
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