就活生もご用心、倒産経験者に聞いた「ヤバい予兆」10
2013年12月、あのジーンズメーカーのエドウィンが経営破綻した(事業再生ADRによる経営再建を目指す)。全体の倒産件数としては、景気が持ち直したおかげで前の年より減っているけれど、それでも2013年4-9月で5320件が倒産しているのだ。
自分の会社、パートナーの会社がヤバいかも! という倒産の予兆は見抜けるのだろうか? なかには、破綻寸前なのにカモフラージュで新卒を募集する会社もあるから、就活生にとっても他人事ではない。
そこで、今回「自分の会社が倒産した経験がある男女」(全国200人)にインターネットでアンケートを行って、「どんな倒産の予兆を感じたか?」を聞いてみた。
その結果をランキングにしてみたところ、まず、1位が「社内で『この会社、倒産するかも』といった噂が流れだした」。こちらは、59・5%と半数以上の人たちが経験済み。以下、「役員や幹部が退社」(50%)、「給料カット」(46・5%)などが続く。
<倒産経験者が感じた「倒産の予兆」ベスト10>
●社内で「この会社、倒産するかも」といった噂が流れだした 59.5%
●役員や幹部社員が退社していった 50%
●給料がカットされた 46.5%
●社長から以前に比べて覇気が失われた 45.5%
●給料が遅配された 40%
●文房具などの小さな備品の管理にうるさくなった 36.5%
●希望退職者を募りだした 35.5%
●社外から「おたくの会社が危ないという声がある」といった噂を聞くようになった 34%
●会社の身売りや吸収合併の話が出始めた 33%
●主要販売先や主要取引先が安定せず、すぐ変更するようになった 29%
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回答者には有名倒産企業出身者も多くいて、
「運営スクールの閉鎖が相次いだ」(30歳・元NOVA)、
「マスコミが使途不明金について指摘し始めた」(31歳・元グッドウィル)、
「マスコミの報道で知った」(35歳・元そごう)など、
テレビや新聞で倒産や、その兆候を知るというケースも。
そのほか「社長がスピリチュアル系にハマった」(36歳・IT)
「ボーナスの袋の中に社長からの詫び状が。さらに、夏のボーナスがスイカ。冬のボーナスがケーキだった」(34歳・広告)など、
経営陣が謎の行動をとり出すこともある。
自分の会社がヤバいかも?と思ったら、社内の幹部クラスや経理などに聞き込みをしてみるべきだろう。就活生だとなかなか情報を集めにくいけれど、会社を訪問して”なんか変”だと感じたら、同業界に勤める先輩に話を聞くなどしたほうがよさそうだ。
<PHOTO/ Ivan Danik>
― 経験者に聞く「倒産の予兆」【1】 ―
6割は社内で倒産の噂が……
