貯金ゼロを脱出。貯まる人になる5つのステップ
それなりに稼ぎもあるし、贅沢してるつもりもない。でも、全然お金が貯まらない……! 貯まらない生活から離脱するにはどこから手をつければいいの?
「貯金ゼロの人でも、訓練次第で貯められるようになる」。
これが、『年収200万円からの貯金生活宣言』などのベストセラーがあるファイナンシャルプランナー・横山光昭氏の持論だ。そこで改善に効果的な5つのステップを聞いてみた。
<貯められる人になる5つのSTEP>
1 3か月間、クレジットカード絶ちをする
2 3か月間、使ったお金を消費、浪費、投資に自分基準で振り分けてみる
3 貯金の習慣がなかった人は、3万円程度から始める
4 1か月を5週に分け、使える予算を均等に週ごとに振り分ける。その範囲内で生活する
5 最終的には、手取り月収の6分の1を貯金の目標にする
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まず、最初の2つは、自分を知るためのメソッドだ。
「浪費家はお金の使える枠を把握せずに、感覚だけで使ってしまいます。特にクレジットカードは使いすぎの原因になります。ですから、一定期間使用をやめて、お金の出入りを実感できるようにしましょう」
使ったお金を消費(家賃や水道光熱費など)・浪費・投資(勉強にかかる費用や貯金など)に分けて記録する理由とは?
「3つの区別がついていない人は非常に多いんですね。飲み会も服の購入も理由をつけて投資にしてしまいます。そこで、自分で判断して振り分けながら記録するのです。
3か月分がまとまると、相当な金額になります。その数字は重いので、正当化で目を背けることができなくなるはずです。
消費・浪費・投資の理想の割合は70:5:25ですので、いずれはこれを目指してほしいですね」
浪費している事実を受け入れられたら、3万円ほどから貯金を始めるのがいい。
「最初からハードルを高くすると、挫折するのも早いので、無理なく続けられる額にしましょう」
同時に生活費の管理も始める。
「浪費家に多いパターンですが、給料日後は余裕があるので派手に使い、給料日直前は切り詰める、その反動で給料日後には浪費する、といった負のスパイラルにはまりがちです。
そこで1か月を5週に分けて、予算を均等に振り分けます。1か月10万円の生活費なら、毎週2万円ですね。こうした仕組みをつくることで、安定したペースを身につけ、節約のストレスを軽減します(固定費は含めず、食費、交際費、雑費などの流動費を管理する)。
週予算をオーバーした場合は、次週の予算を減らして、赤字はすぐに解消します」
こう聞くと、非常に簡単なように思えるが、最終的にはより多くの金額を貯金することを目指す。
「できれば、月収の6分の1(16.7%)を貯めることを目指しましょう。すると、3年で月給の半年分が貯まります。これだけあれば、リストラや病気などのピンチが訪れたときに、じっくりと対策を練ることができます。いわゆる生活防衛費ですね。仮に貯金額が10%だったとしても、これまで貯金ができなかった人ができるようになったのですから、それは確実に進歩だと思いますよ」
横山氏によれば、貯金は短距離走ではなくマラソンのようなものだという。ガマン強く、歩みを進め続けるしかないのだ。
<PHOTO/Robbiverte>
― なぜかお金が貯まらない人の共通点【10】 ―
貯金はマラソンである!
