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会社の人間関係に疲れたアラサーが、すべてを捨てて海外留学した結末

 ドラマ『凪のお暇』(TBS系/毎週金曜・夜10時)がスタートしました。都内の家電メーカーで働く28歳の大島凪(黒木華)は、常に場の空気を読み人の顔色を伺いながら「なんだかなぁ~」な生活を送っていました。  そんな中、彼氏・我聞慎二(高橋一生)のある一言がきっかけで会社で倒れてしまった凪。それを機に「私の人生、これでいいのだろうか…」 と自分の人生を見つめ直した凪は会社を辞めて、家を引き払い、すべての人間関係やSNSを断ち切り、東京郊外のボロアパートで人生のリセットをするところから物語は始まります。
『凪のお暇』

(画像:『凪のお暇』公式サイトより)

 独身アラサー女性がこれまでの人生をすべてリセットすることはかなり勇気のいることだと思いますが、同じような経験をしたという女性がいます。川口真美さん(仮名・33歳)は28歳のとき、すべての人間関係をリセットした過去があります。

愚痴ばかりの婚活、元彼の結婚、上司のパワハラに……

「それまで普通に生きてきて普通の大学を卒業したあと、都内のクレジットカード会社に就職しました。特にやりたいこともなく、なんとなくこのまま結婚するんだろうなぁと思いながら生きていましたね。一応、彼氏はいたのですが女上司がパワハラ気味で残業が多くて、しょっちゅう彼との約束をドタキャンしていたらフラれちゃったんです。  アラサーなのにこれはマズイかもと思い会社の子達と婚活を始めたのですが、みんな婚活パーティーに行ってもその後の女子会で男性参加者のダメ出しや愚痴を言うだけの毎日でした。そんな日を送りながら、『このまま彼女達と、結婚できないことを誰かのせいにしながら過ごすのかな』と思うようになったんです」  当時の現状に疑問を持ちながらも、それまで大それた生き方をしたことがなかった川口さん。しかし、転機が訪れます。 「別れた彼が私の大学の後輩と結婚したんです。結婚式の招待状が送られてきたのですが、招待客の大半は大学の同期で私と彼の関係を知っている人ばかり。同じタイミングで上司のパワハラで『嫌ならやめてもらってもかまわない』と、言われたことをきっかけに自分の中で何かが吹っ切れたんです。それならもう会社を辞めて、私のことを誰も知らない場所でやり直したいと思いました」

海外ですべてをリセットしたくなった

 川口さんは残っていた有給を使い、退職届を出した翌日に会社を去ったといいます。
パッキングする女性 海外

写真はイメージです(以下同じ)

「その後、1ヶ月かけて部屋の家具を処分しながら次に行く場所を決めました。当てはなかったのですが、リセットしたかったので海外に行きたかったんです。でも、旅行はお金がかかるし帰国しても当てがない。それなら次の仕事につながるようにスキルアップしたいと考えて、フィリピンに格安の語学留学に行くことにしたんです。3カ月で費用は約50万円、元々英語は好きだったのでしっかり勉強しようと思いました。  留学して最初の1カ月はあまり人と話さなかったのですが、だんだん他の生徒とも仲良くなってきて。日本人の他にも台湾人や韓国人もいて、私と同じくらいの年の人達がキャリアや海外就職のために来たという話を聞くうちに、私も海外で就職したいと思うようになったんです」  3ヶ月のフィリピン留学を終えた後、さらに英語を学ぶためにオーストラリアへ1年間のワーキング・ホリデーに行った川口さん。その後、インドネシアのジャカルタに渡った川口さんは旅行会社の日本人スタッフとして働き始めます。
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