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コロナ禍で、世界的スターがレストランで皿洗いしている理由

 1984年にデビューし、ハードロックの全盛期を築いたロックバンド「ボンジョヴィ」。35年を超えるキャリアで、1億3千万を超えるアルバムを世界で売り上げてきたモンスターバンドだが、最近では音楽活動以外にも注目を集めている。バンドのリーダーを務めるジョン・ボン・ジョヴィが、レストランで皿洗いをしたり、小学校の特別講師を務めたりと、ちょっと意外な方面で活躍しているようだ。

今でも愛される80年代の名曲

ジョン・ボン・ジョヴィ

ジョン・ボン・ジョヴィ

 1980年代以降、多数のヒット曲を世に送り出したボンジョヴィ。なかでも1986年に発表された曲『リヴィン・オン・ア・プレイヤー』は世界的に大ヒットを記録し、いまでも多くの人に愛される名曲となっている。  日本でもCMに使われるなどおなじみの曲だが、数年前には中野駅前盆踊り大会でこの曲が使用されるなど、時代を超えていまだ親しまれていることがわかる。  ちなみに、この曲に合わせて人々が踊る盆踊り大会の様子は、「盆ジョヴィ」としてSNSで拡散され、ボン・ジョヴィ公式Twitterが「次の来日公演でも同じようなダンスを見せてくれよ」とリプライを送り話題となった。

人気ロック歌手が、なぜ皿洗いを……?

 さて、そんな名曲を生み出したボン・ジョヴィのリーダーが、なぜか調理場のような場所で皿洗いをしている。一体どういうことなのか?
 実は2006年にチャリティ団体を設立しているジョン。その一環として、「JBJソウル・キッチン」というレストランを運営している。食べることに困っている人たちに食事を提供する非営利のレストランということだが、現在は新型コロナウイルスの影響により営業時間を短縮し、テイクアウトのみ受け付けているという。    現在は人の出入りが制限されているからか、ふだんはボランティアなどが行っている皿洗いを自ら行っているそうだ。いまは週5日、このレストランで皿洗いをしているというジョンは、皿洗いの写真をSNSに投稿し、「ふだんやってることができないなら……できることをやろう」と呼びかけた。  こうした社会奉仕活動と音楽への貢献が評価され、ペンシルベニア大学で音楽の名誉博士号も授与されたジョン。先月には、新型コロナウイルスとの戦いを題材にした未完成の新曲『ドゥ・ワット・ユー・キャン』の映像をSNSで公開した。
 この曲は、最初のパートをジョンが歌い、次のパートはジョンのギター演奏に合わせて、それぞれの人が歌うという構成。  ジョンは「この曲を完成させるために、君のストーリーを聞かせて」と呼びかけ、自分が日々体験していることや感じていることを歌詞にして、一緒に歌おうとファンに提案している。

小学校のオンライン授業で特別講師も

 そして今月13日(月)には、米フロリダ州パームビーチ・ガーデンズの小学校で特別講師を務めたジョン。作文の授業中、ノートパソコンを介して小学校の児童たちの前に登場した。  同校に勤務するマイケル・ボニック教諭が、長年ボン・ジョヴィのファンだったこともあり、ジョンの関係者に連絡を取ったことで、今回の特別授業が実現した。  パームビーチ・ポスト紙によると、ボニック教諭が新型コロナウィルスで自宅待機している児童たちが書いた作文をジョンに送り、それを読んだジョンが授業に参加することを決心したという。  ジョンは画面越しに、こう話している。
「先生に言われてみんなが書いた作文、僕はそれを読んでとても感激したよ。みんなの思いを紙に書いてみると、時にそれが歌や物語になり、そしてみんなをまだ知らない場所へと誘うことになるかもしれないからね」  新型コロナウイルスで家から出られない日々について児童たちがつづった作文のなかには、「僕の両親はきっとたいへんだと思います」などと書かれたものもあったという。ジョンは授業中、こうした児童たちの想いが詰まった作文を歌詞にして、ギター演奏で曲を披露したという。  4月22日には、ニュージャージーのパンデミック救済基金New Jersey Pandemic Relief Fundを支援し、特別慈善番組『Jersey 4 Jersey Benefit Show』に出演する予定のジョン。午後7時(日本時間23日午前8時)よりApple Music、AppleTV、現地のTV局やラジオ局などで放送予定で、ジョンは家からアコースティックで新曲『ドゥ・ワット・ユー・キャン』と『リヴィン・オン・ア・プレイヤー』を演奏するつもりだという。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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