“コロナ婚”したアラフォー女性、「一人でも生きられると思ったけど…」
台風なのにデートを強行する男
翌日、台風上陸当日に「家出たよ」と連絡がありました。
「え?今日会うの?台風なのに」と不安になりながらもデートを決行。台風なので人はまばらなことに「逆に空いてていいね」と暢気だったそう。
空いているのはラッキーじゃなく、台風だからだろ! この人と一緒じゃ災難を乗り越えられない、そう判断したそうです。
洋子さんは「自分はネガティブだけど、矢野さんはポジティブだから二人ならちょうどいいかもしれない」と思っていました。しかし、彼はポジティブなのではなく、リスク管理ができないだけ。この台風で彼の本当の姿が見えて、交際解消を決意しました。
大変な時を乗り越えられる相手を
結婚相談所にもう一度会いたいと問い合わせると、彼もまだ婚活中でした。洋子さんは再度会いたい旨を伝えてもらうと、「喜んで」という返事が来たのでした。
感情を表に出さなそうな正田さんですが、再開した時に「また会えてうれしいです」と初めて感情を伝えてくれたのです。相変わらずどうでもいいことをやたら正確に説明にしたり、ズレているなと思うところもあったけれど、また会ってみることにしました。
10月の台風19号でも、彼は真っ先に心配してくれる。しっかりして見える洋子さんにとって、楽しませてくれる男性よりも気遣ってくれる正田さんの存在が徐々に大きくなっていきました。
現在、正田さんは新型コロナ関係の情報もたくさん調べて、そのうえで行動指針を示してくれるそうです。
「レジャーは誰とやってもある程度楽しめますよね。楽しいかどうかより、困難を乗り越えられるかどうかで結婚相手を選んで正解でした」
こういう時だからこそ、旦那候補の見極めはしやすい時なのかもしれません。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<取材・文/菊乃>菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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