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うまっ!缶ビールが美味しくなる「3度注ぎ」テクニック【動画解説】

グラスに3度注ぎされたビール 同じビールとは、思えません。  ビールって、容器や注ぎ方によって、味が違ったりしませんか? 缶でそのままが美味しいのか、それともビアグラスに注いだ方が美味しいのかなど、イマイチよくわかりませんよね。  先日、キリンシティ六本木店のオープンイベントに参加し、目からウロコの体験をしてまいりました。秘密は「注ぎ方」にあり。今回はそこで教わった、お家でカンタンに楽しめる「3度注ぎ」についてご紹介したいと思います。

「3回注ぎ」、「3度注ぎ」とは?

 言葉通り、「ビールを3回(度)に分けて注ぐこと」。もともと、ドイツやチェコでは、時間をかけて泡立てながらグラスにビールを注ぐ文化があり、2012年、チェコのブドバー社が、3度注ぎの美味しさを官能評価によって発表しました。ところが、それが何故美味しいのか、解明されていませんでした。 ※3度注ぎ…缶やびんから3回に分けて注ぐ ※3回注ぎ…サーバーから3回に分けて注ぐ

美味しくなる科学的根拠って?

 そしてこのたび、キリン(株)R&D本部酒類技術研究所が、3回注ぎの秘密の一端を科学的に解明。同研究所の村上敦司主査がわかりやすく解説してくれました。3回注ぎによって「炭酸」が程良く抜けること以外に、次の2つの理由があったのです。 (1)香りの活性化・保持 香りの活性化・保持「ホップ由来の香り」について。グラフは、香気成分ミルセン+リナロールの変化。 「3回注ぎ」と「泡なし」のビールを比較したところ、直後は「泡なし」の方が香り高いものの、時間がたつにつれ、「3回注ぎ」に軍配が。これは、勢いよく泡を立てることで、香りが飛び出すから。また、泡が「蓋(ふた)」となり、時間が経過しても香気成分が液体部分に多く残るため、香りが長く保持されるとのことでした。 ⇒【グラフ】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=100311 (2)苦味が変化する 苦味が変化する もう一つは「苦味」が決め手でした。ビールには、本体の「苦味成分」と、苦味に柔らかさや奥行きを与える「後熟成分」の2種があります。「苦味成分」は、泡との親和性が高いため、最初は上部に存在。  泡が次第になくなるにつれ、下の液体部分に移行するため、味が変化。つまり、泡がしっかり作られる「3回注ぎ」によって、時間がたっても飲み飽きないビールとなるのです(画像は3回注ぎビールの苦味変化)。 ⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=100314  難しい話はここでおしまい。お家でできる「3度注ぎ」の方法をご紹介します。 ⇒【解説動画】缶ビールが美味しくなる「3度注ぎ」テクニック
http://joshi-spa.jp/100304
【解説】 【1】グラス(あらかじめ冷やしておくと一層美味しい)を用意する。ワイングラスのような形状だと、より香りを楽しめる。まず、ビールをなるべく高い位置から注ぐ。最初はゆっくり、途中から勢い良く泡を立てるように。泡のおさまるのを待つ。 【2】ビールと泡が1:1くらいになったところで注ぎ足す。目安は、泡が1センチくらい盛り上がるまで。 【3】泡が落ち着いたら、最後に静かに注ぎ足し、泡を押し上げるように1.5センチ高さまで盛り上げる。泡が細かいクリーム状になれば大成功。  1度注ぎ、3度注ぎ、3回注ぎ。比べてみると、なるほど!百聞は一飲にしかずでした。さあ、皆さんもさっそくお試しを! ※キリンシティでは、熟練のビアマイスターが樽生ビールを3回注ぎする「ご馳走ビール」が楽しめます。キリンシティ http://www.kirincity.co.jp/ <TEXT/スギ アカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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