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コロナ離婚も結局は長年の積み重ね。52歳女性、子連れで家を出る

「お互い距離を置いて修復の機会を探る、良い機会だと思ったんです。ところが子供の転校手続きをしようとした矢先、コロナ感染拡大のため学校が長期の休校となったので、転校できなくなってしまいました」  それでいったんは、別居を諦めた山川さんでしたが…… 外出自粛夫がテレワークになって、一日中家にいるんです。パート先も臨時休業になり、子供たちもずっと休校で自宅。外出自粛を律儀に守っているうちに、毎晩のように夫と離婚の話になっています」  夫婦問題のカウンセラーとして多くの相談を受けてきた澁川氏は、山川さんのケースを次のように指摘します。 「この時期に夫がテレワークになって、家にいる時間が長くなれば、夫が家事を分担することなどで夫婦関係が改善することもありえます。  ですが、山川さんの場合は、夫が妻をねぎらう気配が微塵(みじん)もありません。部屋を別々にする、近くのアパートなどに住むなどの別居、さらに実家に帰るなど、距離をとったほうがいいですね」  現在は、県を超える移動をしないよう自治体が呼びかけているので、実家が近場でない限り難しいですが……。  山川さんは澁川氏のアドバイスを受け、ゴールデンウィーク前に子供たちを連れて県内の実家に戻りました。転校のことは休校明けに考えることに。ソーシャルディスタンス以上の距離を置くことで、今後の夫婦のあり方を考える良い機会にしたい、と前向きに語っているそうです。  普段は仕事や子供の学校に縛られて、喧嘩しながら同じ空間で我慢していた夫婦もいるでしょう。しかしコロナ禍で仕事がテレワークになったり休校になったりして、実は“場所に縛られている”ということ自体、単なる思い込みかもしれないと気づき始めたようです。今が、一度夫婦も距離をとってみるチャンスかもしれません。もちろん、別居できるだけのお金や環境を整える必要はありますが――。 <文/夏目かをる>
夏目かをる
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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