夫婦問題のカウンセラーの澁川氏は、「とにかく別居するのがベスト」とアドバイスします。
その後、三好さんは、同業者の友達から、親が管理するアパートの一室を敷金礼金なしに借りることができて、
子供と3人で引っ越したそう。別居した途端に、長い間夫に我慢してきた疲れがどっと溢れたため、アパートの近くの銭湯で、がらがらの時間帯を狙って癒されているそうです。
アパートを借りられない人の場合、一時的に避難できるDVシェルターや、母子生活支援施設などもあります。本当に困っている人は、安全に暮らすことを決してあきらめないで、警察や役所に相談しましょう。各自治体には「
配偶者暴力相談支援センター」などの名前で相談窓口もありますから、悩んでいる人はともかく連絡してみることをお勧めします。また外出自粛等で懸念されるDVの増加や深刻化に対しては、「
DV相談+」という24時間対応の相談窓口も新たに設置されています。
「今は実家に帰れないから」「行く場所がないから」と言って、家庭内暴力に耐え続ける必要はないのです。
<文/夏目かをる>
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配偶者からの暴力被害者支援情報 被害者を支援する相談機関の説明と連絡先一覧(内閣府 男女共同参画局)