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「子供はいらない」娘夫婦と、ほしい高齢母。コロナ流行で円満解決って?

 芸能人夫婦の破局やネット上で散見されるようになった、“コロナ離婚”というワード。顔を合わせている時間が増えてむき出しになった本性を片方、あるいは双方が受け入れられずに関係を解消するカップルのエピソードをあらゆる媒体で見るようになりました。  一方で、新型コロナウイルスの感染拡大によって、関係がより良好になった夫婦もいます。
コロナの感染拡大によって関係がより良好になった夫婦

写真はイメージです(以下同)

 佐伯奈津子さん(仮名・40歳/フリーランス)と淳さん(仮名・40歳/会社員)は、39歳のときに結婚。2人は交際当時から、ある約束をしていたと奈津子さんは言います。

子どものいない人生を選択した2人

「私は昔から子どもがほしいという願望がなく、淳さんから交際を申し込まれたときにも事前に伝えました。彼も同じ気持ちだったので、交際は順調でした。プロポーズを申し込まれた際も、確認し合ったんです。  もし仮に子どもができたとしても、成人するのは自分たちが60歳近くになる。経済的に子どもに迷惑をかけるかもしれないし、自分たちの老後の資金が足りず、困る事態に陥るかもしれない。妊娠したら堕胎はしないけれど、人生をともに歩めるパートナーとして生きていこうと」 子どものいない人生を選択した2人 2人のご両親は70代後半とご高齢で、結婚したら子どもをつくるという考え方が一般的な世代。「子どもはつくらないつもりだから」と堂々と宣言するのははばかられたため、人生プランを打ち明けないまま結婚したそうです。 「結婚後もつき合っていた頃のような幸せな日常が続きました。私たちは“仕事大好き人間”なので、2人とも稼いで経済的に自立していながらも、精神的にはお互いを求め合うという、理想の生活を手に入れたんです

母親が夫に子作りを頼んでいた

 両家のご両親も、2人の仲睦まじい姿を目の当たりにして結婚当初はホッと胸をなでおろしていた様子だったそう。ですが、3ヶ月後ぐらいから奈津子さんの実母が淳さんに、あるお願いをするようになったといいます。 「双方の実家には基本的に2人で一緒に帰るんですけど、私が席を外したときに、母が淳さんに言うらしいんです。『あの子(奈津子さん)に子どもを産ませてあげて!』と。私たちは積極的には子どもをつくらないという同意の元で夫婦になっているので、淳さんが苦笑しながら打ち明けてくれました」  次第に母親は、奈津子さんにも子どものことで“決め台詞”を言うようになったそうです。 母親が夫に子作りを頼んでいた「私、幼い頃は虚弱体質だったんです。だからでしょうか。母が会うたびに悲しそうな顔で言うんです。『奈津子は小さいとき、病気ばかり繰り返していたから子どもができないのかねぇ。お母さんのせいよ。かわいそうに。ごめんね』と。  思いきって『私、子どもはいらないから』と伝えてみたんですけど、なぜか無理をしていると勘違いされてしまって。なにも言えず、母の言葉を聞いているだけしかありませんでした」  ですが、新型コロナウイルスの感染拡大と、緊急事態宣言の発令により、事態は一変します。
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「2人が無事ならそれでいい」
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