医療従事者への差別や偏見が、医療崩壊を招く危険性も
現時点でワクチンや特効薬もなく、未知な部分も多いウイルスだけに、恐怖心をあおられるのは仕方がないのかもしれません。ただ、それは医療従事者であっても同じではないでしょうか。
前出の河本さん曰く、「
職員を守るためか、風評被害を懸念してか、空きがあってもコロナの疑いがある患者の受け入れを断っている病院もあるんです。発熱症状がある場合は一切拒否とか……」といった現状もあるとのこと。
それにより、受け入れ制限をしない病院に負担が集中し、忙しさや疲労から防護服の扱いなどでミスを起こす可能性が上がり、職員の感染リスクが高まるといった悪循環が起きていることも考えられるといいます。
今私たちにできることは、ステイホームをはじめとするできる限りの感染対策を行って、新たな感染者にならないこと。そして、
現状を正しく理解し、コロナ感染者や医療従事者、その周囲の方々への誤った認識を正すことではないでしょうか。先の見えない状況と長引く自粛で心も疲れがちだからこそ、冷静な対応が求められるのだと感じます。
<取材・文/千葉こころ>
千葉こころ
自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中