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赤ちゃん鳥とがんばる親鳥にキュン。中学生写真家・藍沙さんが撮った野鳥たち

難しい「狩り」を覚えるまで、巣立ち後も親がエサを与えるカワセミ

カワセミファミリー

巣立ちのシーズンは、カワセミファミリーの写真を撮れる貴重な機会

 最後は、カワセミの親子を紹介していきたいと思います。初夏は、ちょうどカワセミの巣出ちの季節です。カワセミの幼鳥は巣立ちした後も、しばらく親にエサをもらっています。これは幼鳥が怠けているわけではなく、カワセミの「狩り」が関係しているんです。  その「狩り」とは、水の中にダイブして魚を捕まえるという単純なものなのですが、意外と難しいようです。経験がない若鳥は「よーし、捕まえるぞ」と意気揚々に飛び込んでも、間違えて落ち葉を捕まえてしまったり、何も捕らえられなかったりします。  巣立ちのシーズンには、幼鳥が多い大家族のカワセミファミリーを見かけることもあります。普段、カワセミは単独で行動することが多いので、カワセミを一度に撮ることができるシーズンは私もテンションが上がります。幼鳥みんながエサをねだるので、親カワセミは大変ですね。  今回はいろいろな種類の鳥たちの子育てを見てみました。みんな結構身近なところにいるので、普段から周りをよく見ていると、かわいいヒナや頑張っている親鳥たちに会えるかもしれません。そんなときは、その子たちにエールを送ってください。そしたら幸せな気持ちになれますよ。
小学生時代

野鳥写真を撮り始めた頃(小学校5年生)の藍沙さん

【関連記事】⇒注目の中学生写真家・藍沙さんが撮った「野鳥シマエナガ」が可愛すぎ 【関連記事】⇒桜と小鳥たちの写真にほっこり…中学生写真家・藍沙さんが撮った野鳥 【藍沙プロフィール】 2006年生まれ、東京都出身。小学校5年生から野鳥を撮り始める。2018年9月、グループ展「シマエナガちゃんと仲間たち」(富士フォトギャラリー銀座)に参加。2020年3月に第12回野生動物写真コンテスト(後援:環境省、朝日新聞etc.協賛:富士フィルムイメージングシステムズ)で入賞。愛機は富士フィルムのミラーレス一眼カメラ、X-T3。Facebook:@aiiishaphotoInstagram:@photosaisha <文・写真/藍沙>
藍沙
2006年、東京都生まれ。現在16歳、高校2年生の写真家。動物写真家の小原玲さんに指導を受け、小学5年生から野鳥を撮り始める。中学3年生の時、富士フイルムの若手応援企画「写真家たちの新しい物語」の対象に選ばれ、2020年、伝統ある富士フイルムフォトサロン東京で歴代最年少での個展を行う。同年、全日本写真連盟主催の「日本の自然」コンテストで「朝日新聞社賞」を受賞。NHKBSプレミアム『ワイルドライフ』(2022年4月4日ほか複数回放送)など、テレビ番組にも出演。現在、『毎日小学生新聞』(毎日新聞社)にて、地球環境と生きものたちをテーマに写真とエッセイを連載中。愛機は富士フイルムのミラーレス一眼カメラX-T4。愛用レンズは XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR。
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