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この猫ちゃん写真じゃないの!? 19歳が色鉛筆で描く動物画がすごい

④まるで本物!命を吹き込んだ「キジトラ猫」

 猫の無防備な一瞬をとらえたかのようなこの作品は、工藤さんが命を吹きこむつもりで描き切ったもの。  何かを企んでいそうにも見えるこちら絵には、行動が予測できない猫という動物の愛くるしさも巧みに表現されているように思えます。少し湿っていそうなお鼻や柔らかそうな被毛の質感を見ていると、思わず画面を撫でたくなってしまいますね。

⑤あの人気図鑑の表紙カバーも担当

 イエネコと野生のネコを比較した『家のネコと野生のネコ』(澤井聖一・近藤雄生 共著)は昨年発売され、話題となった専門書。そんな猫好き必読の動物図鑑の表紙、実は工藤さんが手掛けていました。
⑤あの人気図鑑の表紙カバーも担当

⑤あの人気図鑑の表紙カバーも担当

 ヒョウとネコの類似点と相違点が楽しめるこの表紙は、これまでにネコ科動物とイエネコの両方を描き続けてきた工藤さんだからこそ完成させられたもの。プロへの道を着実に歩み始めた工藤さんの活躍を、今後も見守りたくなります。  今後は今描いている作品とは違い、個性の出る作品が描けるようになりたいーー。そう意欲を燃やす工藤さんはリアルとバーチャルが混在する写実的な絵を生み出してみたいと考えているよう。 「例えば、自分の好きなクワガタを描くなら、実際にはいない空想上の種類を生み出してみたいです」  近い将来、こんな動物が実在したら面白そうとわくわくできる工藤ワールドが開幕されそうで、今から楽しみになってしまいます。  また、描くことを愛しているからこそ、あまり絵を描いたことがない人に向け、「落書き程度でもぜひ、お絵かきを楽しんでもらえたら嬉しいです」とも語っていました。  工藤さんの作品が見る人の心を奪うのはクオリティが高いからという理由だけでなく、彼自身が楽しみながら丁寧に命を描いていることが大きく関係しているように思えます。好きな事は楽しんで。そんなモットーを持ち続けながら、工藤さんは今日も色鉛筆を握りしめています。 <文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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