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人気歌姫「DVを美化している」との批判に猛反論。あらたな火種に…

 人気歌手のラナ・デル・レイ(34)の発言が波紋を呼んでいる。悲しげでアンニュイな曲調が人々の心をとらえている一方で、歌詞の内容が「DVを美化している」という批判を受けることも多いラナ。先日SNSに長文を投稿し、こうした批判に怒りをあらわにしたが、その文の内容が「人種差別的」と波紋を広げている。

「虐待を美化している」批判にはウンザリ

ラナ・デル・レイ

ラナ・デル・レイ

 10年以上にわたる歌手活動のなかで、世界的ヒットを生み出し、グラミー賞にノミネートされたこともあるラナ。ただ、男性との機能不全の関係や愛人関係について歌った曲が多く、ときに「交際相手からの虐待(DV)を肯定している」と批判されることも少なくない。  そんなラナは先週、インスタグラムに次のような文を投稿した。 「ドージャ・キャット、アリアナ(グランデ)カミラ(カベロ)カーディ・B、ケラーニ、ニッキー・ミナージュビヨンセは、セクシーでいること、服を着ないこと、セックスをすること、浮気をすることを歌った曲で1位を獲得してきた。それなら私が、完璧ではない関係性に身を投じ、それを美しいと感じること、お金のために踊ること、あとは歌いたいと感じること、何でも歌ってもいいってこと? 虐待を美化しているって批判を受けることなくね」 「女性ライターやオルタナティブなシンガーたちに、“虐待を美化している”と言われることにうんざりしているわ。現実的には、私はただ、今世界中で蔓延してる虐待関係について歌っているだけ」
「私はフェミニストを否定しているわけではないわ。ただ私のような女性が、フェミニズムという枠の中にいてもいいはずよ。つまり“ノー”と言っているのに、男性にはそれが“イエス”だと受け取られてしまうような女性。より強い力を持った女性たちや、女性らしさを嫌う男性たちによって、自分たちのストーリーや声を奪われてしまうような女性よ」  またラナは、多数のユーザーから意見を受けたことで、コメント欄で補足説明を加えている。 「“私のような女性”っていうのは、強さがなく、スマートさに欠けていて、主導権を握ることができないという意味。白人女性っていう意味ではないわ

なぜか「人種差別」問題に発展したワケ

 これまで「虐待を美化している」と批判され続けてきたことへの怒りが、ここにきて爆発してしまったラナ。何がきっかけだったのか断言はできないが、先週の全米ビルボードチャートで、ドージャ・キャットとニッキー・ミナージュの曲「Say So」が首位になり、ビヨンセとミーガン・ジー・スタリオンの曲「Savege」が2位にランクインしたことを意識しているとみられている。  チャートで上位を占めている女性シンガーたちだって、性や男女問題について歌っているのに、なぜ自分だけ批判されるのか納得いかない! ということだろうか……。  そして、事態は思わぬ方向へ。ラナが名前を上げた女性シンガーたちがすべて白人女性ではなかったことで、「人種差別的」と批判が殺到したのだ。  批判を受けたラナはすぐさま、インスタグラムで反論。名前を挙げた女性シンガーたちを「大好きな歌手」とし、肌の色が問題なのではないと説明したうえで、こう主張した。 「私はただ、フェミニズム運動においても、もろさが必要だって言いたかっただけ」  元々は、女性の社会的・経済的・性的な自己決定権の獲得を目ざすフェミニズム運動。「弱さ、もろさを持ったあらゆるタイプの女性が、フェミニズムという考え方にあてはまる」というラナの主張は、一部で賛同する声も上がっている。ただ、「フェミニズム」や「人種差別」といった要素が絡み合って話が複雑になっているため、騒動が収まるまでには少し時間がかかりそうだ。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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