大好きな彼がクズ男だったら。振り回されない「心の距離」のとり方
<みきーるの女子マインド学>
「大好きなのに、クズすぎる」
彼が好きでたまらないのに、あまりにもクズすぎて、もうかばうこともできない。それなのに、思い返せば“好き”があふれて、断ち切ろうとする手をとめてしまう。
自分にも、まわりにもよくないとわかっているから、身動きさえもできなくなる……。お相手が恋人でも、芸能人でも、そんな思いに揺れる人は少なくないようです。
いっそ切りたい。でも切れない。せめぎあいに悩むのは、あなたが彼を“マーブルケーキ”のように見ているから。誰でもいいところと悪いところがあって、マーブル模様のように溶け合って“その人”を形成しています。「クズ!」と見捨てようとしても、好きなところも混ざっているから、簡単にそうはいかないのです。
ではどうすればいいか?
彼をマーブルケーキでなく、幾層もある“ミルフィーユ”だと思えばいいのです。
フルーツのミルフィーユなんかだと、イチゴをはさんだ層、バナナの層、キウイの層とかいろいろありますね。彼のことも、長所と短所をごっちゃにせず、好きなところやいいところと、ダメなところ、クズなところをパート分けしてみてください。それぞれ、書き出してみると一層心が落ち着きます。
ドクズだけど、好きなところのほうが多すぎる? それとも、思ったより好きなところは少ないでしょうか。
一例として、私が仕事を共にした人の話をします。
その人の振る舞いや雰囲気は、とても好きになれないものでした。しかしながら、こと仕事においては、質も完成度も見事なものだったのです。
このとき私がいいところも悪いところも一緒くたに彼を見ていたら、“嫌い”という感情を優先して、「いやな人だし、まあ仕事だって別に悪くない程度でしょ」などと思っていたかもしれません。でもそれは、彼の仕事については不当な評価だし、「質も完成度も見事だ」と思った自分の心さえ否定して傷つけることになります。
だから、きちんとミルフィーユのように見ることにしたのです。
「この人の人間性もろもろは、どうかと思う。でも、仕事は素晴らしいし、尊敬できる」
ミルフィーユみたいに層に分けて考えると、とても心がすっきりします。
結果、「彼と仕事で関わる分には問題ない。でも、プライベートではおたがい楽しくいられないだろうな」という判断がくだせました。逆に、“一緒に働く立場で見て仕事はダメだけど、人柄はとてもいい”という人は、恋人や友人として付き合うならいいのかもしれません。
また、“ルックスがとても好みだから、ダメな部分さえ過大評価してしまった”みたいなケースもあるでしょう。「顔以外、クズ……」だとしたら、「たまに顔を見られるだけで十分」と思い直せることもありえます。
クズ彼氏との上手な付き合い方
苦手な仕事相手にも応用できる
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