人や情報が集まる場所にいるのが、必ずしも正解ではないと気づいた
――1ヶ月の無人島生活で、考えなど変わったことはありますか?
Ken「以前から無人島暮らしはしていたので、何かが大きく変わることはありませんでした。ただ、改めて自然のなかで生活し、自分で釣った魚を調理して食べ、美しい景色を見ることは最高だと思いました。星空がとにかく綺麗で夕日も圧倒的に美しかったです。毎日見ていたのですが、毎日感動していました。
心の底から大好きなことをしていたので、毎日満ち足りた気持ちでした」
――今までの無人島滞在と違って、「コロナ禍での無人島生活」ということで考えたことはありますか。
「辛い状況のなかで、自分が今まで考えてきたことの方向性がはっきり見えたように思います。僕はもともと生まれも育ちも東京で、何かやるなら人や情報の多いところでという思いが強かったのですが、海や自然があるところで生活したいと思って数年前に九州にやってきて起業したんです。
それで今回のコロナ禍で仕事がなくなってしまうのですが、無人島に行って生活したことで、
お金がなくても楽しくて満ちた生活ができるんだと思いましたし、やりたいことはどこにいても挑戦できるということを改めて感じました。
無人島という何もないところで、3人でチーム『お魚わっしょい』として撮影した
YouTubeが話題になったおかげで、人が少ないどころか誰もいない無人島という場所ですら、何かを発信して、ビジネスにつなげることができる時代なんだと確信しています。
多くの人が集まる場所にいるのが必ずしも正解ではないのだと感じています」

緊急事態宣言が解除され、3人が島から戻って、しばらくが経ちました。各国メディアの取材に連日忙しそうな様子を見せつつ、彼らはすでに新たな挑戦に向け動き始めています。
取材時に「次は2ヶ月くらいかけて、カヌーで瀬戸内海横断600kmの旅を考えています。大好きな自然の中で、まだまだたくさん挑戦していきたいです」と語ってくれましたが、まさに今週、九州から旅立ったようです。
もともと知り合いだった3人の男性が、コロナ禍で仕事を失いそのまま無人島でステイホームをするという一見突拍子もない行動ですが、3人が未来を見据えて計画してきたことが、この自粛期間で一つの形になったように思えます。どこにいてもどんな状況にあってもたくましく前向きにそして底抜けに楽しく生きる3人の姿に、勇気をもらう人もいるのではないでしょうか。
<取材・文/瀧戸詠未>
【お魚わっしょい】
おとぼけフリーダイバーじょうま、いじられ交渉人おおさき(Ken)、ミスター三大欲求リーの3人から成る冒険グループ。それぞれの事業がコロナにより全員休業状態になる中、異常なポジティブさを発揮し、緊急事態宣言中に無人島サバイバル生活を実行。次は瀬戸内海カヌー横断。冒険中は投げ銭を募り、コロナで苦しむ人たちへ還元する。
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