「空港で働く女性=キラキラしてる」は幻想?衝撃の“干物な休日”とは…
こんにちは。ライターの高木沙織です。
かつてグラホ(グランドホステスの略、現在のグランドスタッフ)として6年間勤務してきた私。みなさんが空港で接する、航空会社の地上職員です。
「休みの日はキラキラ女子たちとのランチか合コンばかりしてそう。あと、買い物とか?」、グラホをしていたとき、友人・知人などから耳にタコができるくらい言われました。
航空会社職員=合コンってこれ、2000年に大ヒットした人気ドラマ『やまとなでしこ』の影響でしょう、絶対。まぁ、私も大好きで一話たりとも見逃すことがなかったドラマですが。それに確かにいましたよ、合コン三昧な人たちも。その頃、私の性格はかなりとがっていたんだけれど、それを知られる前は何度も誘ってもらったことがあるし。参加したこともある。
だけど、合コン絡みで会社の人たちとギスギスしたこともあったし、そもそも仕事で一日中笑っていなくてはいけないのに休みの日にまで知らない人たちを相手に笑うって、顔の筋肉が壊れるわ……、ってちょっとひねくれた考えをしていたんですね。
そんな性格がバレ始めると声をかけられることもなくなったし、自分から行きたいと思うこともなくなっていました。
女子会もそう。キラキラしたメンバーと話題のカフェとかホテルとかでランチにお茶? 楽しくないわけではないけれど、20代女子の会話の後半ってほとんどがマウントを取るようなものか悪口だから(違う人もいますよね、ごめんなさい)。そんな自分にうんざりしていたな。
人間関係にストレスを感じたくないという理由や私自身のわがままな性格もあったけれど、もうひとつ行動に制限をかけていたことがあります。それは、「ここ、成田だから!」ということ。
成田って結構遠いんですよ、東京まで。電車の本数も少なければ、終電も早いし。そうなってくると、合コンも女子会も行き帰りのことばかり考えちゃう。よく行っていた恵比寿や表参道だと、22時半くらいには駅に向かわないといけないんです。
ソワソワしながらも無事帰りの電車に乗れたときにはもうグッタリ。そこから1時間半以上かかる長旅も疲れを増幅させ、20代前半だというのに翌日までだるさを引きずっていました。
同じ会社の人たちも成田近辺で一人暮らしをしていたんだけど、都内での女子会・合コンに励む姿は今で言うところの“体力おばけ”そのもの。すごっ、と遠まきに眺めていましたがそのバイタリティは少し羨ましくもあったのかもしれません。
だって私は、疲れるから、遠いからと次第に出不精になっていったから。
※ちなみに成田は私の地元。東京から遠く、不便なこともあるけれど今も変わらず大好きな場所です。
20代女子の休日、それも航空会社職員の休日といったらさぞかし華やかなものを想像する人も多いのではないでしょうか? はじめに言っておきますが、私はその期待を大きく裏切ります。だって、こんな過ごし方しかしていなかったんだから……。ベロベロになった下着でね。
女子会や合コンとは距離をおいていた
「ここ成田だから」で出不精に
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