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「顔の毛穴」が大きくなるNGお手入れ&正しい顔の洗い方

 毛穴。それは、なくてはならないものとわかっていても、できれば目にしたくないもの。『毛穴道 もう一生悩まない。』(講談社)は、まるごと一冊の毛穴読本。著者は、毛穴研究の第一人者である皮膚科医・亀山孝一郎氏と、スキンケアの取材歴20年以上のエディターやヘア&メイクアップアーティストなどで結成された、毛穴道研究会です。
「顔の毛穴」が大きくなるNGお手入れ&正しい顔の洗い方

写真はイメージです

 毎朝鏡を見るたび、「鼻の黒いポツポツがなくなればいいのに」とため息をつく。こんな経験ありませんか。芸能人のような毛穴レス美肌になりたい…。ところが本書は、「毛穴がなくなることはありません。構造上、詰まりが一切ない毛穴を保つこともできません」とバッサリ。  でも私はかえって安心しました。芸能人だって毛穴がある、毛穴は皆平等!結論として本書の言う、「優しい気持ちで正しい対策を行えば、今より毛穴を目立たなくすることは必ずできます」。毛穴を憎むのではなく、毛穴を愛するのが正しい毛穴道。まずは毛穴の正体を知っていきましょう。

体中にある毛穴、なんで顔だけ目立つの?

『毛穴道 もう一生悩まない。』「体の毛穴はほとんど目立たないのに、顔の毛穴だけが開いたり詰まったりする」。本書が掲げる疑問には大多数が頷きますよね。理由は、「毛穴から皮脂を大量に分泌して、皮脂膜で肌を冬の外気の乾燥から守り、暑い時期にも、肌の酸化を防ぐために皮脂を多く分泌するため」。つまり、「顔の毛穴は肌を守ろうとして皮脂を大量分泌することで目立つようになった」というわけ。  さらに本書によると、毛穴はストレスとも関係が深いのだとか。「ストレスを感じると交感神経が優位になり、皮膚に張り巡らされている毛細血管が収縮して、血流が低下。血液からの栄養が肌に行き渡らなくなります」といった具合。毛穴って、とてもけなげでデリケートだったのです。実は慈しむべき存在だった毛穴、さっそく真のお手入れ方法を学んでいきましょう。

絶対だめ! 毛穴のNGお手入れ

 詰まっているのなら押し出せばいい。こんな理屈で鼻の角栓を爪で絞り出した人、いますよね。これ、毛穴NG項目ナンバーワンです。 毛穴NG項目ナンバーワンのお手入れ毛穴周りでは常に皮脂によって微細な炎症が起きているため、強く押すことで炎症が悪化。それによりさらに皮脂が出たり、角質が厚くなったりして、角栓ができやすくなる」と本書。爪で絞り出すと一時はスッキリしますが、肌は悲鳴を上げているのです。もちろん、毛穴パックもNGアイテムです。  スクラブ洗顔や洗顔ブラシ、コットンパッティングにピーリングのしすぎも、本書いわく「摩擦による刺激は毛穴をひらかせる一方」。だったらいったい、どんなスキンケアをしたらいいのでしょうか。

毛穴はやさしくなだめる

スキンケアは、肌動かさず“剤”動かす」とは、毛穴道の心得。けなげでデリケートな毛穴は動かさず、ケア用品のほうを動かすようにします。では基本のツーステップ、クレンジングと洗顔を本書からまとめてみました。 毛穴はやさしくなだめる☆クレンジング 1 おすすめは、クリームやジェル、バームタイプ。オイルやミルク、ウォータータイプは界面活性剤の配合が多い傾向にあり、毛穴に負担をかけやすい。 2 適量をとり、クレンジング剤を顔全体に広げ、クレンジング剤を肌の上で優しく動かすようにメイクを浮かせる。40秒~1分程度で終わらせる。洗浄系アイテムでの長時間マッサージは肌の負担になるので禁物。 3 ぬるま湯で、7~8割だけ落とす気持ちで優しくすすぐ
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洗顔はこすらず、泡でプッシュする
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