金曜、夜19時。女性陣は同じファッション誌で読モをしている顔見知りの4人全員が揃ったところで店内へ。
すると、どんなカワイイ読モたちがやってくるのかと期待しているのでしょう、ソワソワと浮かれた様子を隠せない男性4人がすでに着席しています。

薄暗い店内。
「こんばんはー」の挨拶の時点からメチャクチャ顔見られてる!
「はじめまして」に、戸惑いが隠せない私たち。
テーブルを挟んで男女横一列に座るのかと思いきや、席決めもすでに済んでいるようでサッと立ち上がる男性陣。男女交互に隣り合わせになるように指定してきます。(あ、最初からこれってなんか嫌かも……。)、そう思ったのは私だけではないみたい。幹事のAちゃんがさりげなくごめんねという顔を向けてきます。
飲み物や食べ物が順々にテーブルに並び始めた頃です。男性陣の自己紹介が始まると、“読モと飲みたい男性たち”という先入観がありながらも、みんな「そうなんですねー」「すごーい」とその場を明るくするよう努めます。

「じゃあ次は、女性のみなさん自己紹介をお願いします」
男性側の幹事が仕切ると、男性メンバーのひとりメガネさん(確か28歳/IT関連会社)が……
「
俺たち◯◯(ファッション誌名)よく読んでるからさ、みんなのこと知ってるんだよね。だから、名前当てクイズにしてもいい?」
って、え? しかも勝手に始めてるし。
「
時計回りに……、えーと幹事はAちゃんでしょ? それから……」
まさかの全正解! おぉ、と声を漏らす男性たちとドン引きする女性たち。温度差! さらには、名前とともに誌面に掲載される肩書きまで当てにきます。
「ちょっとお化粧室に……」
Bちゃんがうつむきながら席を立つと後を追うようにCちゃんまで。ふたりが心配になった幹事Aちゃんがそれを追いかけ残された私。ここで驚くような言葉を耳にします。