痩せなきゃ…無理なダイエットを続ける読モ、ある日“体に異変”が
こんにちは。ライターの高木沙織です。
20代後半、某ファッション誌の読モ(読者モデル)をしていた私。撮影に呼んでもらうこと自体が珍しくたまにしか姿を現さない幽霊部員ならぬ“幽霊読モ”でしたから、普段からそう意識も高くなく……はい、これが撮影に呼ばれなかった理由でもありますよね。努力不足。
でも、ずっと何も頑張らなかったわけではないんです。
今回のお話しは、努力の仕方を間違えた読モ時代の痛ーいダイエット失敗談。
161cm48kg。これが20代後半の私の身長と体重です。“50kgルール”というものを勝手に設けていて、50kgを超えなければOK、みたいな。ちなみになんの根拠もありません。ただなんとなくの目安です。
当時は航空会社の地上職だったので、毎日が体力勝負。基本的には立ちっぱなしだし、よく走る、20kgのスーツケースなら余裕で担げちゃう。仕事柄しっかり食べておかないとすぐに2~3kgは体重が減ってしまいフラフラになってしまうんです。だから、ダイエットとは無縁だと思っていました。見た目だってどちらかと言えば痩せている方だったから。
食べたいものを食べたいだけ食べる。栄養とかバランスとかは考えたこともなく、足りないものはサプリメントで摂ればいいやって。
休日は甘いお菓子としょっぱいお菓子を交互にモグモグ、お酒は浴びるように飲むし、塩分多めのフライドポテトや揚げ物をつまむ。こんな意識の低い読モ、ほかにいたでしょうか? ※いたらごめんなさい。
そんな食生活を何年も送っていても体型の崩れがなかったことがさらに私を調子づかせます。
「私、食べても太らないんですよー」とか、よく言っていました。なんかぶん殴りたいですね。あの頃の私。
ある日、久しぶりに編集部から連絡をもらうと……
「高木さん、急でごめんなさい! 明後日の撮影って来られる?」と。
この急な感じはおそらくほかの読モのピンチヒッター。それでも嬉しくてふたつ返事で快諾します。だって、せっかくなら雑誌に出たいし。
そして、毎度のことながら当日は緊張しっぱなしな私。ガチガチな状態でスタジオに到着すると、すでに撮影を終えた読モたちが数人、スマートフォンをライターさんに渡してブログ用の写真撮影を始めるところでした。
(なんか、読モって感じ)
そう思いながら遠まきに眺める私の姿に気付いたひとりが……
「ねぇ、よかったら一緒に写らない?」と、声をかけてくれ、私なんかがすみませんと恐縮しながらすみっこにお邪魔します。そこでも緊張から硬い表情になるってどれだけ写真が苦手なんだって。
(変な顔に写っているに違いないよ)
何枚か写真を撮り終えると、スマートフォンの持ち主から……
「ブログにアップするよね? 連絡先教えてー!」
からわずか数分後、彼女のメッセージに添付された写真を見ると……
私、デカッ!!
みんなの倍くらいあるんじゃないかと思うくらい体が大きくて、え、私って太ってるの?って。背後から思い切り飛び蹴りをされたかのような衝撃でした。
みんな細いなー、そうか、読モをするならもっと痩せなくちゃいけないんだって、好き放題飲み食いしていた自分に反省した瞬間です。
ダイエット? 必要ないでしょ!
読モの集合写真をみて衝撃「私デカッ」


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