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「最近、夫に異常にイラつく…」それ更年期のサインかも。対処法は?

基礎知識だけでも網羅しよう

 低用量ピルやHRTを服用すれば、症状が回復するかもしれません。でもれっきとした薬、副作用を懸念して踏み切れない人もいるはず。婦人科へ相談する前に、本書から基礎知識を抜粋しておきましょう。 基礎知識だけでも網羅しよう・低用量ピルを飲むと太る?  ピルによって一時的に水分で体重が増えても、脂肪が増えて肥満になることはない。著者はむくみのために1週間で2㎏増。漢方薬で対処し2日間で元の体重に。 ・HRTの副作用は?  HRTで現れやすい副作用は軽度の乳房の張り、性器出血、吐き気、頭痛など。ちなみにHRTと乳がんの関連性は、現在も国内外で調査が行われていている。  アラフィフの私ですが、少量の不正出血が続いた昨年に婦人科の扉を叩きました。結果、女性ホルモンの数値は足りていたので低用量ピルは使えず(当然HRTも無理)、漢方薬を処方されました。  ごくわずかとはいえ出血は不快、ラクになるなら女性ホルモンを投与したい!と安易に考えてしまいましたが、女性ホルモンは多いほどいいわけではないのです。逆に「不正出血の原因になりかねない」と本書が警告。やはりバランスが大切なのでしょう。

薬は必ず婦人科で処方してもらう

薬は必ず婦人科で処方してもらう

『死んでも女性ホルモン減らさない!』

 低用量ピルも個人輸入で簡単に入手できてしまいますが、「偽物の薬だったり、何かとリスクがあるから必ずお医者さんに処方してもらって」と本書。低用量ピルも漢方薬も種類が豊富ですし、継続するか変更するか、医師に見極めてもらうのが安心安全です。  これも私の経験ですが、2軒婦人科を回ったところ、低用量ピル&HRT推奨派、漢方薬推奨派、とお医者さんによって個性がありました。まずは自分がどうしたいのか、目的を把握しておくのも大事。私は漢方薬で解決し、他の不調は今のところありません。しかし、女性ホルモンの減少は誰にでも起こるもの。いざ、という時に慌てないために、基礎知識だけでもつけておきたいですね。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <文/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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