Entertainment

アンジャッシュ児嶋は『半沢直樹』で化ける?役者としての評価は…

演技が自然体すぎて「出てたっけ?」。存在感は絶妙

 児嶋さんの演技の評価が一般的にも知れたのは、2010年の『フリーター、家を買う』(フジテレビ系)で演じたハローワーク職員の北山雅彦役ではないでしょうか。
『フリーター、家を買う。』Blu-ray BOX

『フリーター、家を買う。』Blu-ray BOX

 この作品では、主演の二宮和也さんと丁々発止のやり取りを繰り広げながらも、時折何気なく挟まれる児嶋さん演じる北山の名言が刺さると話題となりました。他、映画『恋の罪』や『少女』で演じたどこか不気味な役や、ドラマ『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)での変人の大学講師など、児嶋さんは幅広い役柄をこなしています。  ただ、『龍馬伝』のように、出演していた有名作品は数多くあれど、ギャグでもなく「どこにでていたっけ?」「そういえば出ていたね」と、言われて出演に気づく役柄も多数あります。つまり彼はそれだけ作品や登場人物に溶け込みすぎているのです。  一般的に芸人さんの映画・ドラマ出演というと、出演はワンシーンだけなのに変に目立ってしまったり、作品から浮いてしまうことが多々あるのですが、児嶋さんは一切そういうことがありません。ストーリーやメインの役者さんの邪魔をしないばかりかいいスパイスになっています。  また、本職の俳優さんでも普通の人の自然な演技は難しいと言われていますが、児嶋さんはさらりとそれらをこなし、主張せずともどこかじんわりと印象に残る演技をしているのです。

「俳優・児嶋一哉」はもっと評価されてもいい

 アンジャッシュのネタと言えば「すれちがい」。些細な認識の違いがどんどんエスカレートしていくコントは『エンタの神様』(日本テレビ系)や『爆笑オンエアバトル』(NHK)で爆笑をさらっていました。
『アンジャッシュ ベストネタライブ「キンネンベスト」』DVD

『アンジャッシュ ベストネタライブ「キンネンベスト」』DVD

 ネタの中で、多くの笑いを生み出していたのが勘違いしている側の児嶋さんの反応やリアクション。下手すればわざとらしくなるものも、戸惑い、驚き、無知な加減を絶妙なバランスで演じています。児嶋さんの演技力がなければ、アンジャッシュのすれ違いコントもただの斬新な設定のネタで終わっていたのかもしれません。  渡部さんが女性問題で謹慎に入った直後、代役として出演したラジオ番組で児嶋さんは「僕なんかより全然売れてるってのもあって、立場的にもなかなかアイツを叱るのがしづらくて」とコンビ内格差があることを謝罪と共に涙ながらに語っていましたが、果たしてそうでしょうか
次のページ 
爆笑問題・太田も認める実力
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ