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大嫌いな父と正反対の男性を選んだ女性、婚約2年で結婚に踏み切れない胸中

「本当に彼でいいのか」という気持ちが芽生えていく

「彼は介護の仕事をしながら、あいた時間を使って知人の喫茶店でアルバイトをしていました。恵まれない子どもたちのボランティアもしていて。人がいいからボランティアのとりまとめ役を買ってでたり、バザーの幹事をやったり、いつも他人のために忙しくしている。  婚約してみて、そんな彼の日常がすっかり見えてきたんですよ。私は会社員だけど、いつも自分のスキルを上げたいと思っているし、もっと給料を増やしたいし、それが叶うなら転職してもいいと思ってる。だけど彼はもっと義理と人情を大事にして、自分の生活レベルを挙げたいなんて思わない。  それが彼のいいところなんです。父とは違う。父は自分のことしか考えていなかった。彼は自分のことより私を優先させてくれる」  だから幸せだった。ずっと幸せなはずだった。だが、だんだん彼女の中で「本当に彼でいいのか」という気持ちが芽生えていく。

婚約から2年だが迷ってしまい、まだ踏み切れない

猫とカップル「倒産してまた起業した父を、あさましいと思ったし、もっと他人のことを考えればいいのにとも思った。ただ、その後、母によれば『前より丸くなって、従業員のことをよく考えるようになった』そうです。それでも相変わらず母には暴言を吐いているみたいですけどね。  ただ、カンタを見ていると、これでいいのかとも思うようになってしまって……。みんなに必要とされているけど、結局、カンタ自身が何をしたいのか、一生、誰かのためだけに細々と動き回るだけで、彼の芯が見えてこない。父のことは好きじゃないけど、やさしいだけの男でいいのかとも悩んでしまって」  父と正反対の男なら幸せになれる。そう思っていたマナさんに迷いが生じた。  婚約してから2年がたつが、ふたりはまだ婚約状態が続いている。月に1回か2回、休日が合ったときは一緒に過ごすが、ふだんはほとんど顔を合わせることもない。 「私自身、少しは人生経験を積んで、彼に癒やしてほしいという気持ちが薄くなっているんです。自分で自分を癒やすこともできる。彼といるとハングリー精神がなくなっていくのもちょっと怖い。仕事ではいつでもアグレッシブでいたいから、日常もどちらかというと攻めの姿勢で生きていたい。そんな自分に気づいたんですよ」
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結婚相手の基準を「父親」に求めるのは危険…
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